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渡邉太一 司法書士に聞け! よくわかる会社設立

渡邉 太一 渡邉太一
司法書士の渡邉太一氏が、
会社の設立方法、自分でできること、司法書士に依頼するべきかなど、設立・手続き上皆様にとって有益な情報を、具体的に分かりやすくご紹介いたします。
法人での賃貸経営をお考えの方にオススメの便利情報です!

最終回 会社設立手続きは、自分でする?それとも司法書士へ依頼する?

皆さん、こんにちは。 会社設立の登記申請のイメージがだんだんとつかめてきましたでしょうか? 今回は、会社設立手続きを司法書士へ依頼するべきかどうかについて、私の見解を述べさせていただきます。

結論として

司法書士に依頼する場合には、会社設立に関する報酬を請求されますので、全体の費用が上がってしまいます。そこで、費用と手間のバランスについて検討が必要です。

結論としまして・・・次の2点の場合には、司法書士へ依頼するべきと考えます。

(1)司法書士に依頼「した」場合の時間および費用と、「しなかった」場合の時間および費用を比較して、1時間あたりの費用を計算し、依頼「した」場合の費用のほうが安く済むような場合。

(2)ご自身で行うのが面倒な場合。

※ただし、勉強のために、会社設立の登記申請手続きを自分で行いたいという場合は除きます。
  その場合は、ぜひご自身で行ってください。

楽待太郎さんの事例に沿って、検討しましょう

それでは、前回、自分で会社設立の登記申請手続きを行った楽待太郎さんの事例に沿って、検討してみますね。皆さんも会社設立の登記申請を検討されている方は、ご一緒に検討してみてください。

その前に、楽待太郎さんの情報をここでもう一度整理したいと思います。

【楽待太郎さんの基本情報】
楽待太郎さん
・年収720万円(税金などは考えておりません)
・登記申請に使った時間:11時間→司法書士に依頼すればかかりません。
・登記申請に使った費用:金47,000円→司法書士に依頼すればかかりません。
・楽待太郎さんが依頼しようとしている司法書士の報酬:金80,000円(平均的と思われます)

※その他の費用は、司法書士に依頼するか否かに関わらずかかるものですので、検討の材料から外しております。

楽待太郎さんは、

(1)司法書士に依頼しないで、自分で会社を設立した場合
→ 時間にして11時間、費用にして金47,000円を使ったことになります。

(2)司法書士に依頼して、会社を設立した場合
→ 時間にして0分、費用にして金80,000円を使ったことになります

(1)と(2)の差は、時間にして、11時間、費用にして、金33,000円です。

司法書士に依頼しなかった場合の1時間あたりの費用は、金33,000円÷11となり、金3,000円ということになります。

楽待太郎さんは、年収金720万円ですので、1か月あたり金60万円を稼ぐことになります。今仮に楽待太郎さんが、22日間勤務で、1日8時間労働をすると考えますと、1時間あたりの費用は、金60万円÷22÷8となり、約金3400円ということになります。

したがって、楽待太郎さんは1時間あたり金3,400円の利益を生むことができるので、ご自身で登記申請をやるより、司法書士に依頼して、ご自身は仕事をしていた方が利益を多く生む、言い換えますと会社設立の登記申請に関しては、司法書士に依頼したほうが安く済むということになりますね。

法務局が平日8:30〜17:15までしか開いていないことを考えると、楽待太郎さんの場合はなおさら司法書士に依頼するべきだと思います。土日に仕事をしている方は一般的に少ないからです。

もし、楽待太郎さんの年収が金500万円であれば、1時間あたりの費用は、約金2,400円となりますので、「楽待太郎さんの場合」には、司法書士に依頼をせずに、ご自分で登記申請を行うべきということになりそうです。

以上は、

1.会社設立に関する登記の知識の多寡
2.ご自宅や勤務先から法務局までの距離
3.法務局までの交通費
4.書類作成までにかかる時間
5.収入
6.依頼する司法書士の報酬

などにより、内容が全然変わってきますので、一概に自分でやるべき、司法書士に依頼するべき、ということを論ずることはできません。

重要なことは、費用より時間

しかしながら、私は、依頼の是非を検討するにあたり、重要なことは、費用より「時間」だと考えます少しでも時間がかかりそうであれば、経験上、ご自身が考えた以上の時間がかかることは、ほぼ間違いないです。

登記は、細かい点が多く、その辺で必要以上に時間を費やす場合が多いからです(私も当初はそうでした)。ほとんどの司法書士は、依頼前にお見積請求書を出してくれますので、それを見て、上記のとおり時間との兼ね合いを検討し、依頼の是非を決定してみてもよいかと存じます。

以上、全3回コラムにて会社設立についてご紹介してまいりましたが、会社をご自分で設立するということや、専門家に依頼するべきかなどに対する皆さんのイメージが少しでも分かりやすいものになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
不動産投資の楽待 (特許第4562205号)

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