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楽待コラムニストとして連載をスタートした、主婦大家なっちーこと舛添菜穂子さん。2012年、地元大阪に中古戸建てを購入。その後、千葉を中心に戸建てや団地をコツコツと買い増し、現在10戸を所有している。

主婦ならではの巧みな交渉術で、所有物件の平均利回りはなんと20%以上! 今ではDIYもこなす実力派大家さんだが、不動産投資をはじめた当初は、様々なトラブルに見舞われたそう。そんな、なっちーさんの実体験から初心者ならではの「失敗あるある」を紹介する!

苦難1:現地調査で売買業者の機嫌を損ねる

なっちーさんが初めて物件を購入したのは2012年。千葉に住みながら大阪の物件を取得した。まずは失敗の一つ目に、遠隔地の物件を購入したことがあげられる。

「私の出身は大阪ですが、結婚後に主人の転勤で、千葉に引っ越しをしていました。そして、デパートで販売のパートをしながら物件を探していました。毎日インターネットで物件を探していると、大阪に気になる物件を見つけました」

それは2011年の夏のこと。実家がある市の隣の市にある、駅から徒歩5分、築35年の戸建て。よく知っている場所ということもあり、魅力に感じたが価格が折り合わなかったという。

「そのときの価格は500万円、当時用意していた自己資金は国債を切り崩した500万円でした。諸費用や築年数を考えるとリフォーム費用もかかりそうですし500万円では足りません。物件価格350万円程度が私の希望だったのです」

結局、気にはしながらも問合せを入れることもしなかった。風向きが変わったのは、物件を見つけて数カ月経過した11月。所用があり大阪に帰省することになった、なっちーさんは、実家からほど近いこの物件のことを思い出して業者に連絡をした。

「幸いまだ売れ残っていました。もともと1000万円で売り出されていたらしく、買い手がつかず徐々に下がっていったそうです。『400万円くらいでどうですか?』と業者さんから提案があり、物件を見に行くことにしました。その日は内覧ができなかったので、外観だけ見ました。

実際に訪れた印象をいうと、駐車場はなかったものの駅から近く、それでいて静かな住宅街。古い建物でしたがとても気に入りました

そして、後日ご両親にこの戸建ての内覧をお願いしたそう。その際には、ネットで探した近所のリフォーム業者にも同行してもらった。手際よく、遠隔で物件調査をしているように思えるが、何がいけなかったのだろうか。

「物件調査では、そのリフォーム業者さんに屋根や床下までしっかり見てもらい、写真もたくさん撮っていただきました。両親からは先入観を抜きにして、お部屋の率直な感想を聞いたところ、築年数からすごく汚い建物を想像していたせいか『意外と住めそうね!』とのコメントで、私は物件購入に対して前向きに考えていました」

ところが、物件の調査後に仲介業者から苦情の連絡があった。それは内覧にリフォーム業者を同行させたことに対しての不満だった。

「仲介業者さんから『うちにも提携しているリフォーム業者がいる。言ってくれれば連れて行ったのに!』と怒られました。私は千葉にいますから、物件に直接出向けません。だからこそ、第三者の業者さんに建物を確認してもらいたかったのです。自分がしたことに意味があったのですが、後から思えば業者さんの気を悪くさせてしまったのは反省材料です。仲介業者さんともっと上手にお付き合いすべきでした」

結果的に無事購入することができたが、購入に際しては仲介業者との協力体制が欠かせないもの。初動で機嫌を損ねるのは本来なら避けたいところだ。

このとき、売買価格500万円のところ400万円までには下がるだろうと言われていたが、さらに思い切って50万円の指値を行った

「売主さんからは360万円ならOKという返答をいただきましたが、給湯器が古いことを理由にもう10万円の指値交渉をして、当初の目論みどおり、なんとか350万円で購入することができたのです」

こうしたやりとりを2011年の年末に行い、契約と決済は年が明けて1月末に大阪で行われた。ずっと不動産が欲しくてやっと手に入れた戸建て。まったく初めての不動産投資で、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで購入を決めたという。