昔ながらの平屋戸建てが、ここ数年、マンションと一軒家のメリットを併せ持つとして幅広い世代から注目を集めている。「ワンフロアで生活できるのに庭がある」など入居者に好評の平屋だが、実はオーナー側にもさまざまなメリットがある。

平屋に投資するオーナーの中には10棟以上の築古平屋を所有し、平均20%の高利回りを実現しているオーナーもいる。また、家賃3万円以下でも入居者が集まらなかった築古平屋をリノベーションすることで、1か月以内に入居が決まった上に、家賃が2倍以上になったケースもある。

戸建て投資の人気が高まる中、平屋投資は狙い目なのか。そのメリットやデメリットについて、平屋投資で収益を上げるオーナー2人と、平屋のリノベーションを手掛ける不動産会社に話を聞いた。

「ワンフロアで生活できる」から「入居付けしやすい」

住環境研究所が2016年、全国の30代以上の男女1050人に行った調査によると、「老後の理想の住まい」について、「平屋」を選択したのは全体では247人(23.5%)。世代別では60代が27.2%と最多だが、30代でも16.7%の人が平屋を希望している。

選択した理由としては「階段の上下移動がない」が一番多く、次いで「同一階で生活できる」「コンパクトだが効率の良い間取りが楽しめる」「庭が楽しめる」などが挙げられた。
また、こうしたワンフロアでの生活が可能になっているのに加えて、同様のメリットを享受できるマンションやアパートとは異なり、上下や隣に対する音を気にしなくて済むため、気楽さがあるという。

このような理由から、昔から平屋に親しみがあり、かつ階段を好まない高齢者はもちろん、子育て世代を含む若い世代からも根強い人気を誇っている。
こうしたニーズを踏まえ、不動産投資家の中にもすでに平屋への投資に注目し、実践している人がいる。

楽待編集部が6月に行ったアンケートで、「平屋物件に投資をした経験はありますか?」との質問に「ある」と答えた投資家に平屋投資のメリットを尋ねると、「入居付けがしやすい」「入居期間が長く、楽」「安定した稼働が見込める」との回答が並んだ。
すでに実践している投資家の数自体は、回答した607名中28名と少なかったが、平屋投資にメリットを感じている投資家が多かった。

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