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前編から続く)

DIYを行うことでコストを削減しつつ、物件をより魅力的にすることができる。

オーナーの中には「私の賃貸経営はDIYにかなり助けられている」と語り、プロに頼むと120万円もの見積となる工事を、約18万円で完成させた例も。一体どのようなDIYを実践しているのだろうか?

女性ならではの視点でDIYを行い、コスト削減や物件の価値向上に成功している4人のオーナーに、実践例を紹介してもらった。

DIYした個性的なトイレで入居が決まった

秋田市内に6棟34室を所有する、「ソプラノ大家さん」こと菅原久美子さんは、5棟の物件でセルフリノベーションを実践している。

そのうちの1つの物件では、トイレをセルフリフォーム。壁紙を黒に貼り替え、照明は小さなシャンデリアに変更。トイレットペーパーホルダーも真鍮のおしゃれなものに変えた。

菅原さんがリフォームしたトイレ

「他の部屋では統一感を求められますが、トイレなら他から独立しているので、少し冒険しても大丈夫なんです」

壁紙が届くまで2週間ほどかかったため、その間に壁紙をはがしておいた。壁紙が届いてからは、実際の作業時間は1日足らず。アイテムはすべてインターネット通販でそろえたといい、かかった金額は、材料費として約1万5000円程度だ。

「なんの特徴もない部屋だと案内しても決め手に欠けることが多いですが、低コストで少し特徴的にしてあげれば、案内する不動産会社さんも『この物件はトイレが特別なんですよ』とアピールしやすいですよね。このトイレはあえてドアを閉めておいて、開けたときに『わあっ』と驚いてもらえるようにしました。やっぱり印象に残ったみたいで、内見の連絡があった後、すぐに入居が決まりました」

スピード感重視ならプロに任せる

菅原さんは、ウォールステッカーを貼ることもDIYのひとつであると話す。

「ステッカーを貼るだけなので本当に小さなことですが、印象付けをすることはできます。ステッカーは、フランス製のものは少し値段が高いですが、韓国製のものだと安く手に入りますよ」とアドバイス。価格は数百円から数千円程度までさまざまだが、IKEAやインターネット通販で手軽に購入でき、部屋のアクセントになるだけでなく、手軽に貼り替えることも可能となる。

このようなちょっとした工夫が物件の価値を高め、入居率向上に貢献しているようだ。

菅原さんは職業訓練学校に通い、自ら大工仕事の基礎を学んだ行動派でもあるが、それでも物件のリフォームではプロの手を借りることも多い。

「天井の壁紙は職人さんにお願いしたり、畳をフローリングにする作業はお任せしたり、自分ではできないことだけをプロに任せることで、コスト削減になると思います。自分でやると、思ったより労力やコストがかかってしまう場合もあるので、特に繁忙期のDIYは控えて職人さんにお願いする方がスピード感があっていいですよね」

こうした業者との付き合い方についても、菅原さんはこうアドバイスする。
「例えば、『この先この時期に、こういう修繕が発生します。その際もあなたのところにお願いするので、ちょっとお安くなりませんか』と交渉することも大事です」

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