Step2

収益物件を購入する

不動産投資には「銀行からお金を借りて始められる」というメリットがあります。ここでは、融資を受けるにあたっての基礎知識をQ&A形式でお答えします。

Q1
融資を受けて不動産を購入するメリット・デメリットを教えてください
A1
それぞれいくつかありますので、以下でご紹介します

融資を受けると、以下のようなメリットがあります。

  • 自己資金の何倍もの価格の物件を購入できるため、より早く資産規模を拡大できる
  • レバレッジを効かせて、自己資金に対する運用利回りを拡大できる
    (例えば、利回り10%の物件を自己資金1割出して購入した場合、自己資金の運用利回りは100%になる)

そのため、現金で購入するより投資効率が良いのは確かです。
しかし、デメリットも忘れてはいけません。

  • 空室が多くなると、入居者から支払われる家賃収入だけではローンを返済できない場合がある(持ち出しになる)
  • 金利が上昇した場合、銀行への返済額が増加する
  • 返済が滞った場合、破綻する可能性がある

融資を受ける際は、これらのメリット・デメリットをよく理解しましょう。

Q2
融資を受けられるということは、貯金がなくても始められるのでしょうか?
A2
ある程度の貯金は必要です。

確かに、物件価格の全額に融資が付く「フルローン」や、物件価格だけでなく物件購入時の諸費用も含めて融資が付く「オーバーローン」も存在します。

銀行が「貸したい」と思えるように努力することが必要ですしかし貯金がない場合、フルローンやオーバーローンを受けられないだけではなく、そもそも融資を受けられない可能性が出てきます。「貯金がない=計画性がない」とみなされ、銀行がお金を貸したがらないからです。

また、万が一融資を受けて不動産を買えたとしても、その後の運用に支障が出てきます。

  • 入居者を募集する際に、不動産会社に広告費を支払うことがある
  • 定期的なメンテンスや入退去にともなう清掃が必要になる
  • 設備の入れ替えやリフォームなどのまとまった支出が発生することがある

このように、あらゆる面でお金が必要になります。「すぐに始めたいから」と、ぎりぎりな状態で取り組むのではなく、ある程度お金に余裕を持って始めましょう。

Q3
銀行は、貯金の有無や金額で「貸す・貸さない」を判断するのですか?
A3
貯金も含め、あらゆる面を見て審査します

勤務先、年収、自己資金などの属性の他、不動産そのものも評価の対象になります。例えば、「銀行の支店があるエリアの不動産でないとNG」「築年数が古い物件はNG」など、銀行によって基準が異なります。

また、他の借入状況、不動産投資をする目的や目標、経営計画の具体的な内容、経営者としての資質の有無なども見られます。

銀行が「貸したい」と思えるように努力することが必要ですせっかく購入したい不動産が見つかっても、金額が大きい場合には融資を受けなければ購入できません。そのため、銀行が「貸したい」と思えるように努力することが必要です。銀行から見て、どのような不動産だと貸しやすいのか、頭金はいくら必要なのかなど、率直に融資担当者に聞いてみるのも一つの手でしょう。

次に「融資の種類」についてお伝えします。