14_照明最終_08132015

こんにちは。デザイナーのみなやまくみこです。

第5回目のテーマは照明です。入居者にとって魅力的なお部屋作りを考えたときに、照明はかなりの重要ポイントになります。かつて賃貸物件では照明を入居者が用意するのが基本でしたが、今はほとんどの賃貸が照明付になっています。それだけ照明が重要なものであるということが、大家さんたちに浸透されました。

しかし賃貸住宅の場合は「デザインは二の次で、とにかく明るい蛍光灯が良い」という風潮があるように思えます。もちろん部屋をきれいに見せるためには明るさは必要ですが、間接照明やフロアライトをうまく使うことで、インテリア性もある素敵な空間に生まれ変わります

値段もピンキリですが、安い照明でも部屋のアクセントとして使ったり、また同じデザインを複数取り付けることで、オリジナルの照明にもなります。わたしが作った(というほどでもないですが)オリジナルの照明器具を紹介します。

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リース型照明器具

わたしの所有物件のシェアハウス仕様にコーディネートした際のものです。

残留物のペンダントライトのシェードを外し、イケアで購入したリース型照明器具を取り付け、アートグリーン(シュガーバイン)で飾り、世界的なインテリアセレクトショップ「DI CLASSE(ディクラッセ)」の人気ペンダント照明「Mini foresti(ミニフォレスティ)」風に作りました。

このイケアのリースはすでに廃番商品で、シュガーバインが思いの外コストがかかりましたが、全体で1万円ぐらいです。

明るさは? 色は? 照明の選び方の基本

照明器具の紹介の前に、照明の基本について、少し説明させていただきます。賃貸物件にある照明はシーリングタイプの蛍光灯設置が多いです。工夫している人は、蛍光灯をLEDにしたり、明るく新しいものにつけかえている大家さんもいらっしゃいます。ここでは、デザイン性を重視した照明の選び方をお伝えします。

まず蛍光灯を使わず、デザインと明るさが伴うようにするとコストアップします。新築を手がけた経験からいえば、新築はベースにダウンライトが設置して、ある程度の明るさがあったうえで、デザイン性の高い照明を設置します。そのためペンダント1灯でも、ダウンライトで補っているので、明るさを気にしなくても良いのです。

ところが中古物件となると、もともと限られた灯数しかありません。また設置する箇所も1部屋にひとつなので、明るさを追求するのは難しいのです(明るさについては下記の表を参考にしてください)。

電球は最大でも100wなので、普通の部屋で300w欲しければ、3つの電球が必要です。結局、安い照明器具を選んでも、電球が3つあるということでコストがあがります。蛍光灯を使えば簡単ですが、デザイン性がなくなってしまいます。さらに照明の値段はそれこそピンキリで、デザイン性の高いものは値段も高く、とても賃貸に合わないというイメージもあります。

わたしの考えるコスト削減法は、安い照明器具を選ぶことと、電球はLEDでなくて普通の電球を使うことです。LED電球は高い。LEDだけで選ぶと照明の品数は少なく高くなるので、「LED交換可」の照明器具を選ぶのがおすすめです。選ぶ範囲も広がるし、LED電球に変えるかどうか入居者次第です。

また新築やフルリノベーション向けの情報になりますが、ダウンライトのLEDはとても安いのでおすすめです。電球と照明器具が一体型になったもので、電球の交換はできませんが10年以上持ちます。なお共有部分(街灯・エントランス・廊下等)はむしろ積極的にLEDを取り入れています。その方がコストダウンになります。

○照明の種類

・シャンデリア
・シーリングライト
・ペンダント
・ブラケット
・スポットライト
・ダウンライト
・エクステリアライト

○明るさの基準

白熱電球ワット(w)

LEDルーメン(lm)

~4.5畳

180w

2200~3200lm

~6畳

180w~240w

2700~3700lm

~8畳

240w~320w

3300~4300lm

~10畳

320w~400w

3900~4900lm

~12畳

400w~500w

4500~5500lm

~14畳

500w~600w

5100~6100lm

次は「灯りの色」の選び方です。灯りの色には、次の3種類があります。

○昼光色
最も明るく感じるのは三波長の昼光色です。すがすがしい爽やかな光で、クールな印象です。ただ青みがかっているため寒々しく感じます。生肉やお刺身(赤身)の色が黒ずんで見えてしまうので、台所や食卓の上には向きません。

○昼白色
どこの場所でも無難なのは三波長の昼白色です。白い自然な光で、明るさも十分にあります。イメージでいうと、いきいきとした明るさです。

○電球色
同じく三波長の電球色ですが、これは暖かみのあるオレンジ色の光です。イメージでいうと、落ち着いた雰囲気の光です。お部屋でリラックスしたい方にはこちらがおすすめの色です。

明るさについてはメーカーカタログに白熱60w相当というように表記されている場合があります。また、電球型のLEDランプに取り換える場合は、取付口に合ったサイズを選びましょう。照明器具によりますが、一般的には次の2タイプです。

① 一般電球タイプ「E26口金」(26mm)
② 小電球タイプ「E17口金(17mm)

シャンデリア球のようなより小さいE12,E11などもあります。