現役グラビアアイドルにして、その株式投資の手腕から「財テクタレント」「株ドル」として取り上げられることも多い杉原杏璃さん。23歳で小さな資金から投資をスタートしたという彼女に、少額から始める投資のノウハウや不動産投資に対して抱いているイメージについて話を聞いた。
杉原さんの魅力溢れる写真ギャラリーもあるので、最後までお見逃しなくご覧頂きたい。
身の丈に合うことしかしない――株ドル・杉原杏璃の「投資の流儀」
――杉原さんは、株式投資ではすでに10年のキャリアがあるそうですが、投資を始めた最初のきっかけとは何だったのでしょう?
「私の父がやっていたということもありましたが、上京後に出会った尊敬できる大人の皆さんから、投資の話をよく聞いていたのも大きかったですね。そうした人たちと同じステージに立ってビジネスの話をできるようになりたいと思ったのが、株式投資を始めるきっかけでした。
はじめはお金を増やしたいというより、大人のビジネストークについていけるようにならなきゃ、という思いが強くて。東京で暮らしていくためにはしっかり勉強しなくちゃいけない、自分のお金を動かせば必死で勉強するかな……という考えもあったんですよね。そうして当時の自分が持っていた貯蓄の半分くらいだった30万円で、東京ドームの株を買ったのが私の株式投資デビューです」
――杉原さん流の株の買い方や心がけていることをお聞かせください。
「私の株の知識はほぼ独学で、東京ドームの株も野球が好きだから、という理由で買いましたし、今はゲーム関連の銘柄を扱うことが多いんです。好きな会社であれば事業内容について調べるのも苦痛ではないですし、次はどんな製品・サービスを始めるんだろうとリサーチするのも楽しくなります。実は入園パスポート欲しさにオリエンタルランドの株を持っていたりもしますよ(笑)
あとは自分の身の丈に合った取引を心がけていて、信用取引や空売りはしないのが私のスタイルです。無理をすると絶対に失敗してしまうと思っていますので……」
「女子ならではの視点」で投資のリスクと向き合う
――10年間の株式投資で1000万円の利益を上げていると伺っています。慎重そうに見える杉原さんでも株で失敗することがあるのですか?
「失敗はよくありますよー。いろいろな企業のチャートを見るので、油断しているとゴチャゴチャになってきたり……。そんなときに単純な操作ミスで100万円を損したことがあります(苦笑)
それに、やっぱり誰もが知っているような会社でも倒産してしまうことはありますし、あまりたくさんの銘柄を持ちすぎて目が届かなくなるのは良くないと思います。主要株だからといって放置しすぎるのは危ないですね。
ちなみにいま持っているのは10銘柄くらい。デイトレ4割、中長期6割ですが、今後はデイトレの割合を極力減らしていきたいかな。チャートとのにらめっこはしんどいので」
――リスクは投資につきものですが、杉原さんならではのリスクとの向き合い方はありますか?
「女子なので非常に堅実に取り組んでいると思いますね。男性のようにギリギリまで損切りを粘ったりはしません。自分であらかじめ作った決め事を守って、なるべく最小限にコツコツ続けてさえいれば、そこまで大きく資産を減らすこともないと思っています。
そして、一つの企業にあまりこだわりすぎないことと、自分の知らないジャンルの銘柄には手を出さないこと。自分の好きな分野で、常に『次へ、次へ』とリサーチしていくことが大切ですね」
初心者には値動きがゆるやかな50万円/株程度の銘柄がおすすめ
――ここまでお聞きしてやはり気になるのが、杉原さんが10年の経験から得た「小さな資金から利益を増やしていくためのノウハウ」なのですが……?
「多少利益が出たからといって、使ってしまわないことに尽きますよね(笑)あらかじめ投資用と決めたお金をきちんと回していけば、そんなに減らしてしまうことはないはず。
最初は気長に1~2年寝かすつもりで、大きめの会社の50万円/株くらいの銘柄を買うほうが無難ですよ。少額で買える銘柄は新興株が多いので、値動きが激しすぎてあっという間になくなってしまう恐れがありますから。
『1年で何億稼いだ』という人たちはそれだけ危ない橋を渡ってきて、運が良かったんだろうと思いますけれど、あれだと大半の人は失敗しますよね。地道にコツコツが一番の近道です」
――なるほど。そんなベテランの視点から見た、株式投資の魅力、面白さとはどんなところでしょうか?
「大好きだった会社の商品・サービスを消費するだけではなくて、その企業の一員として参加できることが最大の魅力です。株主総会や配当金もそうですし、なんだか好きな会社の一員になった気がして、微力ながら一緒にこの企業の成功を見守れること。それだけでも楽しいですね。
私はいわゆる普通の企業人ではないので、決算があって、IRが発表されて……という会社の仕組みも新鮮に感じられるんです。だから主婦の方や家で家事に専念されている方も、やってみればすごく楽しいのではないかと思いますよ」
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