クッションフロアは、「店舗用」が丈夫でカッコイイ!

フローリングの次によく使われるのがクッションフロアと呼ばれるシート状の床材です。中間層に発泡塩化ビニルを使って衝撃吸収性を高めたもので、厚さは1.8~3.5mm程度が一般的で、水に強く、汚れも落としやすいので、洗面所・トイレ・キッチンなどの水回りに用いることが多いです。

それにメンテナンスも簡単で単価も安いため、使いやすいです。クッションフロアというと昔は安っぽい柄しかありませんでしたが、最近は柄や色も豊富で、見た目もかなりよくなっています。

また、クッションフロアは安価だけれども耐久性が弱いという印象を持つ大家さんが多いと思いますが、店舗用であれば、価格は少し貼りますが、住宅用に比べて厚みがデザインもかっこいいので、私はよく使っています。

クッションフロアの事例

トイレや洗面、脱衣室の水回りの例です。

いま人気のモロッコタイル調 東リ CF-9004 2750円/㎡

こちらもモロッコタイル柄 サンゲツHM-2067 2750円/㎡

おなじみ定番の白黒チェック柄 東リ CF-9115 2750円/㎡

これらはすべて住宅用クッションフロアで厚みが1.8mmになります。このように、狭い空間ならではの大胆な組み合わせもでき、遊ぶことができるのも大きな特徴です。

また次は店舗用クッションフロアを使った施工例です。店舗用というだけに土足でも歩けるよう、住宅用より厚みがあるmmになります。そしてデザインもおしゃれなものが揃っています。住宅用より少し高くなりますが、見た目のオシャレさや価格などを考えても費用対効果は高いと思います。

室内床 古木調柄 サンゲツ CM-2229 3850/㎡
土間 アンティークタイル柄 CM-2234 3,850/㎡

こちらは室内床も玄関土間部分も店舗用クッションフロアを使用しています。

アンティーク調 白フローリング 東リ CF-4126 3850/㎡

住宅用に比べて厚みがある分、重厚感があります。そして何よりおしゃれです。また住宅用では見られないこのような柄もあり、使い方によっては大きなインパクトを与えます。

カラーパーケット サンゲツ CM-2207 3850/㎡

他との差別化を図りたいリノベーションに使うと効果的です。是非挑戦してみてください!

耐久性ならダントツのフロアタイル

フロアタイルは、同じ合成樹脂系で塩ビタイルという名で呼ばれることもあります。木目調ではリアルな木目にこだわったものも多く、フローリングの代わりに使用することが多いです。フローリングではなくフロアタイルを使う、そこに大きな特徴があります。まずはリノベーションの場合、なるべく既存を活かした方法、もしくは撤去せずに既存の上から張る方法を考えます。それは工程を減らすことに意味があります

フロアタイルの事例

こちらのマンションリノベーションでも木目フロアタイルを使用しました。表面がマット仕上げで、落ち着いた空間になります。

サンゲツ ブラックチェリー WD-362 4300円/㎡

こちらはフロアタイルの石調の使用例です。水回りのクリーンで清潔感のある雰囲気を出ました。

東リ ロイヤルストーン 4400/㎡

【番外編】騒音クレームがある部屋には、カーペットがおすすめ!

最近は掃除や汚れのメンテナンスに弱く、ダニなどの衛生面でもほとんど使われなくなりましたカーペットですが、たまに2階以上の床で階下の防音のために使用することもあります。

クッションフロアは音を吸収しますが、フローリング・フロアタイルは音が反響しやすいです。防音性から考えるとカーペットが一番です。カーペットを選ぶときは、汚れた部分だけ交換できるようなタイルカーペットがおすすめです。誰でも簡単に敷くことができますので、セルフリノベにも向いています。

シンコール パルコ・パルコソリッド 5200円/㎡(1枚1404円)

まとめ

一般的に賃貸物件の工事費用でいうと、クッションフロアが安く、ついでフロアタイル、フローリングという順番で、コストがかかると認識されている大家さんが多いと思います。

しかし、床材の値段は、それぞれのグレードによります。私のよく使うクッションフロアでは、住宅用は安価ですが店舗用はフロアタイルと同様のコストです。フローリングも天然素材か複合素材によって値段が変わります。

注意したいポイントとしては、フローリングを張るのは大工工事です。例えば、床・壁・天井の内装工事だけをしたい場合、床をフローリングにすると木工事+内装工事の業者が入ることになりますので、それぞれに工賃がかかってしまいます。

これを木目のフロアタイルにすれば、見た目は同じフローリング風で、内装工事のみの業者で済みますので、それだけでコストダウンします。このような工程を減らすだけでコストの削減になるわけです。張り方も既存の床材の上に張ることが可能なものがほとんどです。

その際に気を付けなければならないのが、室内建具(ドア)にフロアタイル分の隙間があるかどうか、もしくは見切り材の厚みよりはみ出さないか等がありますが、大体の場合クリアできます。床材ひとつでいろんな空間を作ることができます。DIYできないものもありますが、デザインやコストを比較しながら次のリノベーションで試してみてください。

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