不動産投資で成功を収めている著名投資家に「もし、これから不動産投資をはじめるのなら、どんな物件を選ぶのか」をインタビューする当企画。

第6回にご登場いただくのは、「NSX松田」こと松田淳さん。関東圏の中古戸建てを購入して、効率的なセルフリフォームで高収益をあげるという独自の投資法を行う人気投資家だ。松田さんが初心に返ったとき、一体どんな物件を選ぶのだろうか?

1150万円の任売アパートを900万円で購入

セルフリフォームの達人といわれる松田淳さんは、元々ホームセンターに勤めるサラリーマンだった。不動産投資を知ったのは2004年で、山田里志氏の著書『実録サラリーマンの私にもできた! アパート&マンション経営』(かんき出版)をたまたま手にとったのがきっかけだとか。

「私は当時31歳、投資と言えば株くらいで、不動産投資は知りませんでした。この本と出会った時の興奮は今でも覚えています。利回りの高い物件をローンで買えばキャッシュフローが出る! と力説されているのに衝撃を受けて『それなら自分にもできるかも!』と発奮したのです」

なんと本を読んでいる途中で、埼玉の不動産業者へ駆け込んだという。それは収益専門の業者で、書籍の中で紹介されていたそうだ。

「担当になった営業の方は、『1000万円以下で利回り15%以上の物件が買えますよ!』と景気の良いことを言います。そして、いくつかのアパートを紹介してもらいました。最初に800万円で売られていた群馬県の当時の藪塚町(現在は廃町)にある4戸の物件を見に行きました。利回りが17~18%は出ており、魅力的でしたが、他の人に買われてしまいました」

当時は、その1社だけで探しており、物件が出る度に現地へ見に行った。

「今振り返ってみると1000万円以下の少額アパートで、よく毎回現地へ同行してくれたと感謝しています。そして1棟目の物件は、埼玉県入間郡の毛呂山町(もろやまちょう)という所にある木造アパートを900万円で買いました。ロフト付き8畳の木造1K×4部屋で、昭和61年築でした」

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