お金持ちの家計最終_01182016

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お金持ちになれば、広いお家に住めて、高級なレストランで食事もできて、洋服もクルマも買い放題。贅沢三昧な暮らしが待っている! つい、そう思いがちだが、実際のお金持ちは案外堅実なもの。

そこで、ご自身でお金を管理しながら節約まで試みているという、年収1500万円超の旦那様3人のライフスタイルを覗いてみた。

 ローン返済から子供の授業料まで全て管理!

東京都江東区に在住の佐々木嘉夫さんは映像制作会社の経営者(41歳)。年収は1500万円ほどで、奥様と高校生になるお子さんの3人暮らしだという。

奥様は専業主婦だが、家計を握っているのは佐々木さんご本人。ご自宅のローンからお子さんの授業料、学習塾などの習い事の月謝まで佐々木さんが振り込んでいるという。さらに奥様には専用のクレジットカードを渡して、必要な生活費はそこからある程度自由に使ってもらっているとか。

「今でこそ自分の会社にも経理担当がいますが、起業したばかりの頃は全部自分でやっていました。そこで、お金の出入りを把握する大切さを痛感したんですよ。

何にどれくらいお金がかかっているのかを把握できないと、将来設計も出来ませんからね。実際に家内にも、現金を使わず何でもカードで払ってもらうようにしてお金の流れを把握しています。

そうすると本当に支出の傾向がしっかり見えてくるんですよ。うちの場合は、とにかく外食費の割合が多かったんです。僕も家内もワインが好きなので、よく外食をして、レストランで吞んでいたのが原因

一度の会計額はそこまで大きな金額ではないので、僕が支払いを管理していなければ気がつかなかったでしょうね」

そこで佐々木さんは、思い切って自宅に本格的なワインセラーを導入。海外から高級なワイングラスも取り寄せて家吞みに切り変えた。

「節約という意味では効果覿面でしたね。それまでは週に2回ほど外食をして、その度に夫婦で1万5000円から2万円ほど使っていたんですが、ほぼ半額に抑えられるようになりました。

こだわってワインを買うようになった分、銘柄や産地などにも詳しくなったし、良いことばかりでしたね。困るのは、家に帰ると妻が既にできあがっていることぐらいです(笑)」

来年はワインセラーを導入して節約したお金を元手に、念願だったフランスのボルドーへの家族旅行にも出かけたいと語る。


何事も好機を逃さず! をポリシーにお得な人生をひた走る

山本洋一さんは2009年から法律関係の事務所を経営。現在38歳にして年収は1800万円ほど。一昨年に結婚したものの、まだ子供がいないため、家計にはかなりゆとりがあるが、それでも財布の紐はきっちりと握っているという。

「夫婦間では一切隠し事なく、すべての収支をさらけ出しています。もともと妻も散財するようなタイプでは無いので、お互い無駄遣いはしないように、2人で監査しあっている感じですね。正直、結婚してからのほうが貯金できるようになりました」

山本さんの場合、株式投資などでも資産を運用しているが、それ以上にあるポリシーを守って生活していることが自分の人生を豊かにしてくれていると語る。

「簡単に言ってしまえば『好機を逃さない』というのが僕のポリシー。仕事はもちろん私生活でも、この事を肝に銘じて暮らしているんですよ。例えば、僕は妻と一緒に海外旅行に行くのが一番の息抜きなのですが、いつも熟考するのは旅行するタイミング

観光シーズンのピークに行動しようとすると、どうしても費用が高くなってしまいますよね。飛行機代だけではなくホテル代も全てが高い。ほんの数週間ピークをはずすだけでも出費をかなり安く抑えることができるんです。

観光スポットも空いていることが多いですし、ビジネスクラスへのアップグレードも容易。ホントに得することばかりです」

これは、土日・祝日休みのサラリーマンだとなかなか難しいが、不動産投資などで脱サラしている方なら可能だろう。時期を逃さないよう目を向けておきたいところだ。

その他、お気に入りのレストランもサービスデーをしっかり把握、ゴルフは平日の安い日を狙う、近所のスーパーの特売日も逃さないなど、年収の割に非常に堅実な暮らしをしている山本さん。むしろそういった「好機」を探すこと自体を楽しんでいるようにも思えた。


月一の家計報告会と、半年に一度の断捨離会で無駄を排除!

外資系保険会社に勤務して今年で20年。44歳になる高瀬裕二さんは奥様と2人のお子様と暮らす一家の大黒柱。年収は2000万円以上と高所得だが、無駄遣いは一切しないと断言する。

「僕は基本的にお小遣い制。ですが月に一度、妻と2人で家計の報告会をしています。うちの場合、生活費、学費、ローン返済、貯金、などといったように何冊も貯金通帳を分けているんですが、毎月全ての通帳を記帳してダイニングテーブルの上に並べて話し合います。

家計を預かるのは妻の役目。ですが、誰からもその成果を評価されないと、どうしてもモチベーションが下がるでしょう? そこで、こんな報告会を行うようになったんです。

ですから細かく指摘して節約を強いるようなことはしていません。どちらかと言うと妻を褒めて、気持ち良く節約してほしいですから」と高瀬さん。

その他、高瀬家の試みとしてユニークなのは、半年一度行っているという「断捨離会」なるもの。

春と秋の2回、出番の少なかった衣類やその他の使わないものを一気に整理しています。子供が2人いて、どうしてもモノが多くなるりがちなので、この断捨離会の時は一切容赦なく、捨てすぎて罪悪感が生まれるくらいまで捨てます。

そうすることで、何が必要で何が必要ではないかが整理されて、無駄使いをしなくなるんですよ。この断捨離会を開くまでは、なんとなく欲しいものを好きなだけ買っていたんですが、今はかなり感覚が変わりました。飽きずに長く使えるものを厳選して買うようになりましたね」

実は、高瀬さんがここまで徹底して節約するのには理由がある。

「できればあと数年で仕事を引退して海外に移住したいと思っているんです。そのために今は家族で頑張って節約しています。

お金はぼんやりしていると、すぐ使ってしまいますから、普段から節約の意識をもつことが大切だと思っています。その点は息子たちにも口うるさく言っています。『オヤジはケチだ!』と言われることもありますが、そのうち分かってくれるでしょう」

海外移住の計画を思いついてから8年ほど。すでに目標額の7割程度が貯まっているというから、夢の実現もそう遠くなさそうだ。

当然だが、いくら高年収でもお金は使えば使った分だけ出ていく。今回登場した3名のように、奥様に家計を一任するのではなく、自分が稼いできたお金の行方にしっかり目を光らせることが、着実にお金を貯めていける近道かもしれない。