こんにちは。デザイナーのみなやまくみこです。繁忙期もラストスパート、いよいよ春の引っ越しシーズン到来です!
せっかくの機会を逃さないよう、入居者に選ばれるモデルルーム作りをしませんか? モデルルームは照明・家具・リネンといったものをインテリアコーディネートして視覚でそのお部屋の良さをアピールしています。
分譲マンションの販売ではお馴染みの手法です。最近では賃貸物件の大家さんも取り入れるようになりました。
まずはカラーコーディネートから
何もないガランとした部屋では、入居希望者はこの部屋での生活のイメージがわきません。照明・家具・リネンなどでモデルルーム作りをすることによって、部屋の魅力をアップさせます!
とはいえ、モデルルームはただ家具を置くだけではありません。よくある失敗例といえば、ホワイトやベージュといった、とにかく無難なカラーでまとめてしまった結果、せっかくステキな家具を置いても、内覧者にまったく印象を残せなかった……そんな話も聞きます。
モデルルームではパッと見た目の印象を残すことが大事です。かといって派手な色使いをすればいいのかといえば、それも違います。
では具体的に、どのようにカラーコーディネートしたらいいのでしょうか。
まず、基本となるのは、カラースキーム(色彩計画)です。カラースキームとはインテリア空間の中で、どの部分にどの色をどのくらいの分量で配分するかプランすることです。一般的に「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3つで組み立てていきます。
○知っておきたいカラースキームのルール
1.ベースカラー
インテリアのベースとなる、床や天井、壁の色を指します。全体に占めるバランスは70%程度を占めます。
2.メインカラー
カーテンなどのウインドウトリートメント、またソファ、ベッドなどの大きな家具の色がメインカラーで、面積は全体の25%程度でまとめます。
3.アクセントカラー
クッションや照明器具、雑貨などの色を指します。分量は全体の5%と小さめですが、インテリアのポイントとなり、空間の引き締め役になる色です。
基本的には、お手本のようなコーディネートは誰にでもできます。ただし、面積が狭い、小さな空間をコーディネートする場合は、お手本通りには難しい場合もあります。
もうワンランク上のコーディネート術を使って差をつけましょう。私がよく使う方法は、何か一つカラーコーディネートの対象物を決めること。
例えば、使いたいアクセントクロスからのトータルコーディネート、またお気に入りの家具からのカラーコーディネートと言うように、何か対象物からカラースキームを考えるとスムーズにはかどります。
事例で紹介!! 入居が決まるカラースキーム
数字でいっても具体的にどんなものか想像がつかないかもしれませんね。それでは、事例で説明していきましょう。
○アクセントクロスのインパクトを活かしたカラーコーディネート
こちらはお任せということで、私がオーナー様の華やかな雰囲気から選んだひまわりのアクセントクロス。
アクセントクロスのこのマンダリンオレンジが30%程度占めますので、クッション等のファブリック類はベース色に近いベージュ~ライトブラウンでまとめています。このコーディネートの中でアクセントカラーとして、ゴールドを使っています。
家具は南欧イメージからガーデン用のテーブルセットを組み合わせてみました。
ユニットバスにもカッティングシートを使い、アクセントにしました。
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