○既存建具カラーとのバランスカラーコーディネート
こちらは空室対策で家具付き募集のモデルルームを作りました。
既存の建具はすべてグレイッシュトーンの木目柄で、部屋の4分の1をその色が占めている部屋です。この建具の色に映える色ということでピンク系を選び、カメリアピンクを中心に2~3色を取り入れたカラーコーディネートにしました。
この物件は予算的にあまりかけられないということもありまして、値段が豊富で手に入りやすいピンク系を選びましたが、選ぶ色によっては安っぽくもなりますのでご注意ください。
色だけでなく、このクッションや布団カバーのように素材感をうまく取り入れれば単調なコーディネートでなくなります。
○家具の色からカラーコーディネート
桃色珊瑚色のコーラルピンクは、流行の変化によって生まれた色合いで、この色を使いたいために自らペイントしたキャビネットをメインに、トータルコーディネートしました。
インテリア全体はヴィンテージ仕上げで、古木、アイアンの素材感を中心にコーディネートしています。
既存キッチンのブルーグレイに、コーラルピンクと赤の近似色の組み合わせもミックステイストならではの面白さです。
広めのリビングダイニングのコーディネートなので、部分的な空間を全く違うカラーでまとめることもありますが、キッチンのブルー系というように、どこかで繋がっていることで、トータルバランスの上級のコーディネートになります。
スペースがあるなら、このようにいくつかスペースことにテーマを決めコーディネートし、見せ場を作る方法も有効です。
まとめ
モデルルームというのは、その名の通り「モデル」であって、実際にそのまま住むわけではありません。家具や照明については「入居者さんから希望があれば差し上げます」という大家さんもいらっしゃいますが、基本的には家具やリネン類などは差し上げないのが前提です。
つまり、まさにモデルルームは見せるためだけにあるのです。そのため、ポイントは「いかにインパクトを与えるか」くわえて「そこでの生活をイメージできるか」です。
そこでカラースキームを使って、「入居者に選んでもらえる部屋」にするわけです。ピンクなど可愛らしいお部屋=女性向け、スタイリッシュなお部屋=男性向けといったコンセプトを明瞭にして行うのもおすすめです。
どちらにしても、ある程度はパッと目を惹きつけなくてはいけませんが、大胆な色味の割合を押さえることで、見栄えよくまとまります。
カラースキームは一見難しそうに思えますが、ルールに沿って行うことで、特別なセンスなどはなくても理解することは可能です。興味のある方はぜひチャレンジしてください!
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