川柳_Paylessimages-Fotolia

写真© Paylessimages-Fotolia

楽待新聞読者に対するアンケート結果を報告する。今回は「不動産投資あるある」をテーマに川柳を作ってもらった。楽待新聞読者の266名が作品を寄せてくれた。

物件購入編

最も多かったのが約4割を占めた「物件購入」をモチーフにした川柳。

「不動産 出会いはいつも 一期一会」(koko12さん/39歳)
「買い入れた 現金一括 先越され」(ナカジメンさん/35歳)
「いい物件 買い付け入れたが 時遅し」(はやしまるさん/37歳)
「この物件、2年前なら2割引き」(BNK48さん/47歳)

物件購入では「タイミングが命」である。一瞬の判断の遅れに泣いた投資家は数多くいるのだろう。

「仲介さん 何度言っても 売れ残り」(駆け出し大家さん/43歳)
「人が行く 裏道にある 好物件」(みいたまさん/55歳)

不動産会社が提示する物件に「いいもの」がないと、不満を持つ投資家も少なくない。未公開物件や極秘物件に近づけたら、希望するものと出会える可能性は上がるかもしれないが……。

「売らぬなら 売るまで粘ろう 億マンション」(レオレオさん/52歳)
「取得難 (売主が)泣くまで待とう 買えるまで」(Tedさん/39歳)

本当にほしい物件であれば、辛抱強く待って手に入れる主義だと詠む人も。不動産投資中級者~上級者の意見だろう。

「駐輪場 ないし駅遠 どうしよう」(社畜大家さん/37歳)
「安い時 いつもそうです 借地権」(96さん/56歳)
「これ安い 現地行ったら ゴミ屋敷」(ポール・モラレスさん/40歳)
「古鉄筋 焦って買って 儲からず」(ジョニーてっつさん/42歳)
「新築駅近 買ってみたら 大激戦地区」(モーリンさん/47歳)

購入後の後悔を訴える、なんとも悲痛な川柳の数々……。購入前に物件の「イマイチなところ」を挙げる人も。どうしても見過ごせない違和感があるなら、買わないという選択肢も一つだろう。

「買う時に 機嫌伺う 妻の顔」(築古オンリーさん/41歳)

妻を持つ投資家ならでは、ともいえる一句。味方になってもらわないと、後になって辛いかもしれない。不動産投資の良さやメリットを説明し、心から理解してもらうよう努めたいところだ。


融資編

不動産投資には欠かせない「融資」をモチーフにした川柳も全体の1割程度を占める。

「融資には 有利になるよ 自己資金」(ハナミズキさん/43歳)
「欲しい欲しい 気持ちに資金 追いつかず」(sinさん/56歳)

ある程度自己資金を出せるほうが、融資を受けるにはプラスに働く――これは大抵の人が知っている情報だろう。しかし、いざ融資を利用しよう、というときにショックを受ける人がいるのも事実。

「低属性 融資がつかずに 苦労する」(零細おばさんさん/50歳)
「満室と 安心したら 審査落ち」(masaさん/36歳)
「属性が 悪いと思えば 瑕疵人物」(越後屋さん/38歳)

融資の審査時に見られる属性。それが「良い」とされないと、審査をパスしないわけである。「属性が低い」とみなされ、涙をのんできた投資家も少なくないだろう。

利回り編

不動産投資を行う上で見るべき数字「利回り」をモチーフにした川柳も、全体の1割程度寄せられた。

「表面の 利回りだけに 騙されて」(ぎゃろさん/41歳)
「サイトでの 高利回りは 何かある」(フリーダムさん/33歳)
「利回りが いいなと思えば 借地権」(三郎丸さん/35歳)
「利回りが 高いと思えば ボロ物件」(yingtakaさん/56歳)

利回りが良いと「おっ! 」と飛びついてしまいがちだが、そこは冷静さを失わないよう、気をつけたい。

本当に利回りの良い物件なら、どうしてまだ「残っているのか」考えるべきなのだ。「買わないね 上手い話に 裏がある」(海ねずみロッキーチャックさん/47歳)を教訓として頭に置いておきたい。

「新築で ついに利回り 2%台」(下町大家さん/36歳)
「空室で 利回り下がる 悲しいな」(manaさん/46歳)
「『知らない』が そのまま利回り 悪くする」(珠華文さん/60歳)

利回りが悪くなり、落ち込む人も多い。だが、「利回りも 大事だけども だけじゃない」(gonjiさん/55歳)のような発想を持ってみては。そんな人こそが、利回りの変動に一喜一憂せず、ドーンと構えて不動産投資に取り組めそうだ。


賃貸管理編

全体の3割程度を占めたのが「賃貸管理」をモチーフにした川柳。無事、融資を受けて、物件を購入したはいいが、そこからが真の勝負であることがわかる。

「滞納に 頭悩ませ ダイエット」(ちーちゃんさん/45歳)
「満室の 入居者みんな 滞納者」(アッキーさん/43歳)
「入居者は いるが家賃は 滞納し」(みよさん/39歳)

「満室も 意外とストレス たまるのね」(こばちゃんさん/46歳)なんて川柳もあるように、満室だからといって必ずしも「上手くいっている」わけではないようだ。住人が家賃を滞納する人物かどうか、見分ける嗅覚があればいいのだが……。

家賃滞納以外では「自社管理 こんなに苦情 多いとは」(竹さん/63歳)のように、自主管理の大変さに疲弊する声のほか、

「マンスリー 契約相手は 暴力団」(朕さん/40歳)
「新築後 学生一年 ゴミ屋敷」(京スズメさん/70歳)

など、入居者に悩まされる投資家も……。

「月末の 電話が怖い 解約通知」(おとっと/54歳)
「ピンと来た 虫の知らせで 退室と」(詠み人しらずさん/45歳)
「不動産 買った途端に 空室だ」(トリケラさん/43歳)

投資家にとって怖い状況は「空室が続くこと」だろう。当然、その間は家賃が入ってこないため、その物件から得られる収入はゼロになる。

「埋めるため とは言え辛し 広告費」(赤羽敦人さん/39歳)
「募集して 応募が来たら キャンセルに」(エドケンさん/49歳)
「入居者が なかなかつかない 初物件」(sarjanさん/51歳)
「儲かると 思ったはずが 空きだらけ」(しんちゃんさん/41歳)
「退去後の 納得リフォーム 予算超え」(ケンさん/49歳)
「修繕を 自分でやったら さらに変」(大家兼旅館の支配人さん/39歳)

だからこそ空室対策をするわけだが、そこにも苦労があるようだ。悲哀あふれる川柳がいくつも詠まれ、物件を保有する投資家のリアルが浮き彫りになった。

まとめ

とはいえ、決して切ない川柳ばかりではない。ひとつでも物件を手に入れ、安定して運用できるようになると、

「不動産 購入したら 不労さん」(安寧さん/37歳)
「不動産 あれもこれもと 欲しくなる」(ピーカーブーさん/45歳)
「次々と 買いたくなる病 要注意」(お金の女百姓さん/46歳)

など、なんともポジティブな気持ちを詠んだものも見られる。

物件を手に入れた後でネガティブな思いをしないよう、楽待のコラムなどで常に最新の情報・知識を得て、賢い投資ができるよう、丁寧に準備を積み重ねてほしい。