価値のあるお金_poko42-Fotolia

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普段私達が何気なく使っているお金。金や宝石のように、そのもの自体に価値があるのではなく、社会の信用の上に硬貨や紙幣としての価値が存在する。

1万円札がただの紙切れなのではなく、「1万円」として認められているのも、社会全体の信頼と信用があるからだ。

しかし、その信用と信頼とは別の価値が見出され、額面以上の金額で売買されているお金が存在する。全国のマニアやコレクターがこぞって欲しがるもの。それがプレミア硬貨やプレミア紙幣と呼ばれるものである。

今回はいくつか種類があるプレミアマネーを、パターンに分けてご紹介する。

発行年数でわかる! 枚数が少ないレアコイン

マニアやコレクターは当然珍しい物を欲しがる。他のものより希少度が高いものは、それだけ入手しづらいため価値も高くなる。

例えば発行数が少ない硬貨などがその一つだ。マニアの間では「特年コイン」などと呼ばれ、レア度によって「大特年」や「中特年」と呼ばれたりもする。額面の三倍から数十倍の価値があるとされる。そんな特年コインは以下の通り。

○一円玉

平成12年、平成13年、平成14年

○五年玉

昭和32年、平成12年

○十円玉

昭和32年、昭和33年、昭和34年

○五十円玉

昭和33年、昭和35年、昭和36年、昭和60年、昭和61年、昭和62年、平成12年、平成13年、平成14年

○百円玉

昭和36年、昭和39年、平成13年、平成14年

○五百円玉

昭和62年、昭和64年

この中でもとりわけレアなものが昭和62年の五十円玉だ。そもそも五十円玉の発行枚数が少ないということもあるが、昭和62年製はとりわけ少ない77万5000枚。

これは一般流通用に造られたものではなく、全て貨幣セットとしてコレクション用に製造された。そのためパッケージを壊すなどしない限り流通しないものなのだ。

その価値は8000円を下らないとされ、美品やプルーフミントセット(鏡面仕上げ)という特殊な加工をされたものであれば2万円以上の値がつくこともあるというから驚きである。


普段はチェックしない? 珍しい製造番号の紙幣

硬貨とは違い、紙幣には製造年の代わりに、6桁の数字と2つか3つのアルファベットで構成された記番号が印刷されている。この番号がゾロ目やキリ番号などの「珍番号」だと、マニアやコレクターが欲しがるプレミア紙幣とされ、人気が高い。珍番号には以下のパターンがある。

○一番

数字が000001のもの。

○ゾロ目

111111、333333など。999999は存在せず、数字が小さいほどよい。

○キリ番

100000や900000などの下五桁が0で揃っているもの。

○サンドイッチ番号

122221や800008など、一桁目と六桁目が同じで、2~5桁目の数字が揃っている。

○階段

123456などの連続した数字で構成されたもの。

○A-A券(トップ番号)

A000001Aがその紙幣の最初の記番号。ちなみにAA-AはA-Zの後に製造されたものであるため額面以上の価値は無い。

○ZZ-Z券(ラスト番号)

ZZ900000Zはその紙幣の最後を意味する。

このうち、A-A券(トップ番号)とZZ-Z券(ラスト番号)は数百万円の価値がつく場合がある。

特にA-A券の000001~000100までは記念品として施設や機関に寄贈されるので、通常表立って流通することが無いが、以前某TV番組にA000007Aの1万円札が登場した時には、なんと300万円もの値がつけられたことがあった

日常生活の中で自分たちが使うお札の記番号を気にする人はまずいないだろう。

今すぐお財布の中を確認したいところだが、あくまで「ピン札」と呼ばれる未使用が基準となるため、使用済みや、汚れなどが目立つものはどうしても価値が下がってしまうことを注意したい。


こんなお金見たことない!? 製造エラー

全ての貨幣は、日本銀行が管理する国立印刷局と造幣局で製造される。国内に幾つかある、それらの工場で機械によって造られているが、ごく稀にエラーが発生し、通常の規格とは異なったものが出来てしまうことがある。それを「エラーコイン」や「エラー紙幣」と呼ぶ。

もちろん流通までの過程で除外される場合がほとんどだが、ごく少数が一般に出回ってしまうようだ。全くの偶然の産物であるエラー貨幣は、その希少性の高さから高額で取引されている。幾つかのパターンを以下に挙げる。

○穴の位置がずれた硬貨

真ん中にあるはずの穴がずれ、あらぬところに空いてしまった五円玉や五十円玉。ずれが大きいほど価値が高い。

○穴が開いていない硬貨

あるはずの穴がどこにも空いていない五円玉や五十円玉。ただ、昭和24年以前の五円玉、昭和33年以前の五十円玉はもともと無孔なので注意。

○ヘゲエラー

造幣時に一部分が折り紙のようにめくれ上がってしまった硬貨のこと。見た目が悪いのでさほど価値が高くならない。

○刻印がずれたもの

硬貨全体の刻印がずれてしまったもの。ずれが大きいほど高値がつく。

○表と裏の角度がずれたもの

通常、硬貨の表と裏のデザインは軸がピッタリ同じだが、偶然軸の角度がずれてしまったもの。

○二重印

紙幣などで、表の印刷が裏にも施され、元あった印刷に上書きされたもの。

○福耳付き

紙幣は大きな一枚の紙に刷られ、裁断することで一般のお札となる。この時、端の紙幣に余白部分が切り取られず残ったまま出荷されたもの。

どれもマニア垂涎のものばかりだが、とりわけ注目を集めた刻印エラーの一円玉があった。

一見すると無地のアルミの円盤に見えるほど刻印がずれたその一円玉は、オークションでなんと280万円もの高額落札となったのだ。元が一円玉なだけに、そのとんでもない値段が際立っている。

全く意識せずに使ってしまいがちなお金たちだが、気づかないだけでレアな硬貨や紙幣は身近にあるのかもしれない。そんなお宝たちをコンビニやスーパーで使ってしまうにはあまりにもったいなさすぎる。あなたのお財布や貯金箱の中など、一度宝探しをしてみるのも良いのではないだろうか。