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物件の情報誌やWebサイトを見ていると、おしゃれなアパートやマンション名を目にすることも多いはず。「○○メゾン」「シャトー△△」など、定番ともいえる名前も多いが、果たしてそれぞれの言葉にはどんな意味があるのだろうか?

アパート・マンションの命名に使われることの多い20の言葉をあげ、その意味を紹介する。

超定番ゆえにパターンもいろいろ 「建物」「場所」を指す言葉

・メゾン(maison)

フランス語で「家」「建物」。後ろに固有の名称がつく場合は「ド(de)」がつき、「メゾン・ド・○○」(○○の家)となる場合も。

・レジデンス(residance)

英語で「住宅」「邸宅」。「大きく立派な」という意味が含まれている。

ヴィラ(villa)

古代ローマの上流階級の人々が田舎に建てた家屋が起源。現在でも欧米を中心に「郊外に建てられた(上流階級の)別荘」という意味で使われ、韓国では高級アパートを指すことが多い。

ヒル(hill)/ヒルズ(hills)

英語で「丘」の意味。「ヒルズ」は森ビルが手がける複合施設のブランド名としても有名で、2005年には「ヒルズ族」が流行語に。

ハイツ(heights)

英語で「高台」の意味。そこから派生して「高台にある住宅」を指すように。

コーポ(corpo)

コーポラス(corporate hause)の略で、英語で「集合住宅」の意味。特に鉄筋造りの建物を指す。

シャトー(chateau)

フランス語で「王族や貴族の住居」を指す言葉。また、「ボルドーワインの(格付けされた)ワイン農園」の意味も。

アネックス(annex)

英語で「付加」「添付」を指すほか、建造物に対して「別館」「離れ」の意味も。

コート(court)

英語で「中庭」の意味。テニスなどスポーツに使われるコートもこの字があてられる。

フローレンス(Florence)

こちらは固有名詞だが、英語で「フィレンツェ(イタリアの都市)」を指す。美しい街だけあって、花の女神「フローラ」が語源。女性の名前にも使われる。


上流階級になった気分? 「高級」「ハイグレード」な意味を持つ言葉

ロイヤル(royal)/ロワイヤル(royale)

それぞれ英語/フランス語で「王の」「王室の」という意味。「ロイヤルハイツ」「ロイヤルヒルズ」など、他の定番名称と組み合わせる場合も多い。

グランド(grand)

英語で(自然や建造物に対して)「雄大な」「壮大な」。物理的に大きくて立派、という意味がある。

グレイス(grace)

英語で「(動作・態度・物言いなどの)優美」「優雅」「気品」などの意味。キリスト教においては「神の恵み」の意味も。

アーバン(urban)

英語で「都市の」「都会の」。「都会的なアーバンライフ」なんて言い方をしてしまうと、重複表現になるので注意。

万人受けする単語をおしゃれに言い換え! 「明るい」「良い」意味を持つ言葉

ドマーニ(domani)

イタリア語で「明日」。小学館から同名の女性ファッション誌が発行されている。ちなみに姉妹雑誌の『Oggi(オッジ)』はイタリア語で「今」。

クレスト(Crest)

英語で「頂点、頂上」を指し、「(鳥の)とさか」「(かぶとの)羽飾り」などの意味も。

エスポワール(espoir)

フランス語で「希望」。スペイン語の「エスペランサ(esperanza)」も同じ意味で、こちらもアパート・マンション名によく用いられる。

プルミエール(premiere)/プルミエ(premier)

フランス語で「最初」「一番」を指す言葉。同じスペルでも英語でpremiereは「(演劇の)初演」という意味に。

シャルム(charme)/シャルマン(charmant)

いずれもフランス語で「魅力」を指す。シャルムは名詞で「魅力」、シャルマンは形容動詞で「魅力的な」「チャーミングな」という意味。

ソレイユ(soleil)

フランス語で「太陽」の意味。世界的に有名なサーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)」とは「太陽のサーカス」という意味。

これらのアパート・マンション名、実はオーナーが自由に名づけることができる。物件の印象を良くするため、よりおしゃれな名前に変更することもあるそうだ。自分がオーナーになったらどんな名前をつけるか想像してみるのも、不動産投資を楽しむひとつの方法かもしれない。