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はじめまして、ラブホテラーと申します。月曜~金曜まではしがないサラリーマンをやっております。

10年くらい前から片手間で不動産投資をしていたのですが、数年前からラブホテルの経営をはじめてみました。サラリーマンしながら、気張らずに夜と土日でできる範囲で運営しております。

ラブホテル経営というと「難しい」とか「怖い」とかいう風潮がありますが、やってみると思った以上に大したことありません。不動産投資同様、資産で儲けることには変わりがありませんので、あまり構えて取り組まず、のんびりとやれば良いのです。

このコラムでは、ラブホテルの買い方、運営の仕方、儲け方、ラブホテルならではのトラブル(!?)など、私が経験したサラリーマンの副業としてのラブホテル経営をお話したいと思います。

ラブホテル経営へのあこがれ

さて、元々私はただのサラリーマン副業大家さんでして、まだ不動産投資がお金持ちの投資であった時代から取り組みはじめて、一棟全空室事件キャッシュフロー赤字事件などを乗り越えながら、東京近郊ばかりで10億円を超える資産規模になりました。(アパート経営の話は別の機会にお話します)

キャッシュフローは十分安定してきたと思っていますし、サラリーマンが逆に副業という状態になりました。今、勤めている会社を辞める気はさらさらないですし、これからも増やし続けていきたいと考えています。

話は十数年前にさかのぼりますが、私は昔からラブホテルの経営に興味がありました。「ホテルのオーナー」という響きがなんとなくかっこいいと感じていましたし、アパートよりも「経営をやっている」感があるかなと思ったからです。

それに長年不動産投資をやっていると、たまにラブホテル案件の噂が耳に入ってくるものです。

「ラブホテルは儲かる」
「儲かりすぎて税務署が怖い」
「ン億円で売りに出ているらしい」

などなど、20代の駆け出し大家であった当時の私にとっては、ほとんど都市伝説レベルの噂ではありましたが、魅力的で刺激的な話ばかりでしたので、ますます興味が増していきました。

ともあれ元々高給取りでもなく、自己資金も乏しい私は、まあそんな夢のような案件は自分には縁のない話だろうと半ば諦め、サラリーマンをしながら、細々不動産投資を続けていました。


とうとう自分にもチャンスが……

それから10年後、コツコツと地味に不動産投資を続けることで、数百万円程度でしたが、現金が貯まってきた私の前に、

「土地としてでもいいから買わないか?」

ということで、馴染みの不動産屋から古い建物の付いた物件が提案されました。

「ちょっと変わった物件なんだけど、取り壊し費用は売り側で持つから」

と言われ、どんな風に変わった物件なんだろか? と思いながら現場を見に行ったところ、なんとそれは古い小さなラブホテル! しかも曲がりなりにも経営中だということが分かりました。さらに、なんと金額はン百万円

「これはひょっとして長年の夢が叶うチャンスなのでは……!?」

と、心の中でひそかにつぶやきます。でも、その日はもう夜でしたし、なんかボロい物件だったな、お化け屋敷みたいだったなとか思いながら、帰ってきました。翌日、不動産屋に結構根掘り葉掘り聞いてみました。

「今のオーナーはもうやる気がなく、惰性で経営しているので大赤字だよ」
「どうせ潰すつもりだから止めといたほうがいいよ」

と言われましたが、私はどうせ潰すのであればやってみてから潰そうと考え、ラブホテルの運営法人ごと購入し、自分で経営してみることを決めました。

「自分でも経営できる!」根拠のない自信

ラブホテルの購入は通常、銀行からの融資がつきにくいため、多くの場合は自己資金で買わなければいけません。やはりラブホテルは世間からおおっぴらに望まれているものではないのでしょうね。

慣れてくると融資も使えるのですが、最初から融資を使うのは至難の業です。私の場合ももちろん、数百万円でしたが全額自己資金で買いました。

この記念すべき第1号ラブホテルは東京郊外に立地し、リアルに隠れ家的な小規模ホテルです。値段からもお分かりかと思いますが、ちょっと離れた場所に建っていますし、築年もだいぶ古くてボロボロでした。

一応、人も雇って運営している状態でしたが、1日のお客様は2,3組しか来ず、月の売上は数十万円ほど。人件費、光熱費や仕入れなどをすると、毎月30万円くらい赤字だったと思います。

ただ、第一印象としては何となく嫌いではない物件だと感じましたし、人を雇うのも初めてでしたが、それもなんとかなるような気がしていました。

今考えると楽観的過ぎたかもしれませんが、自分にもきっと経営できるに決まっていると、根拠のない自信がありました。

このようにして、私のサラリーマン副業としてのラブホテル経営が始まったのです。