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ラブホテルは自分とは縁遠い投資対象だと思っている方が多いと思いますが、実は楽待でも普通に売りに出ています。「ホテル」で検索してみてください。

数百万円~10億円オーバーまで複数見つかると思います。よく探してみると案外身近な投資ですし、手軽さが知られればサラリーマンの副業投資としてこれから流行るのではないかと思います。

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サラリーマンをしながらラブホテルを経営するのは難しいと感じるかもしれませんが、本質的にはアパートとそれほど変わりません。

自ら顧客対応やクレーム処理などの現場仕事をすることはありませんし、資産が稼ぐという点で、ネットショップ経営よりも手間はかからないと思っていただいて差し支えありません。

私の不動産投資のスタンスは、最低限の稼働で中くらいのリターンを得るというものですので、全然頑張らないですし、完璧な経営ではありません。管理もはっきり言ってテキトーです。経営ポリシーは「まあ、まわればいいや」です。そんなスタンスでも一応黒字化させることができています。

もともと私はサラリーマンをしながら、ほんの片手間で結構な規模のアパートマンションを保有していて、木造から鉄筋、新築から築古までさまざまな種類の不動産を経営しています。

そんな中、前回のコラムでも書いたとおり、私は思いがけずラブホテルオーナーとなってしまったわけですが、数年のラブホテル経営経験から、普通に見かける不動産投資との違いをお話したいと思います。

皆様がいつも親しんでいる不動産投資との違いをしっかりと押さえて検討を進めれば、憧れのラブホテル経営も夢ではありません。

融資が厳しいラブホテル投資

まず最初に、ラブホテル投資を考える上で一番大きな不動産投資との違いは、初めは金融機関からの融資を使うことができないということです。

原則、金融機関は未経験者にいきなりラブホテル購入資金を出してくれることはありません。基本的に現金で買うと思ってください。友達や親類と共同名義で購入するのも選択肢になるかもしれませんね。

ただし既にラブホテルを運営する経営者に対しては、融資をしてくれる金融機関もあります。となると、高額物件はラブホテル経営者でないと、まず手に入れることができません。

また、ラブホテルもアパートと同じで、赤字ホテルを安く買って、経営改善・利回りを向上させて保有するか、高く売り抜けるのが一番良いと思います。ここは投資の基本中の基本で、不動産投資と変わりません。

多くの方は既に利益が出ている物件を狙っているようですが、そういうホテルは当然、私達には手が出ないほど高いものばかりです。価格の安いホテルを購入して経営者として実績を積み、その後、融資を使って中・大型ラブホテルを狙うのが定石かと思います。


風俗営業許可を取っていない「偽装ラブホ」の見分け方

さて、皆様はラブホテルやモーテルというようなところは泊まったことがありますでしょうか。

ある方は過去の記憶から思い出していただきたいのですが、普通のホテルとは違って、ラブホテルはフロントで顔を合わせることなくチェックインできたり、スキンや大人のおもちゃが置いてあったり、休憩があったりするなどの違いが一番大きいところかと思います。ざっくり言うと、これらは風俗営業法による違いです。

ラブホテルはきちんと風俗営業許可を取っているものと、偽装ラブホと言われる旅館営業許可のみでラブホテル風に営業しているものとがあります。

風俗営業許可を取っていないと一定規模のロビーやレストランを設置するなどの制限が加わります。逆に言うとレストラン(営業していないことが多い)があるラブホは偽装ラブホです。

要は違法操業なので、今のところなんとかなっているようですが問題も多く、いつ強力な規制が入ってもおかしくありません。まっとうな投資家としてはできるだけ風俗営業許可のあるラブホを求めるべきかと思います。

投資としてのラブホテル、経営上の違い

また、経営の視点から見て、アパートやマンション投資と決定的に異なるところは、人を雇って事業を運営するというところです。普通の不動産投資よりも「経営」に近いわけです。

ホテル投資に踏み切れない方は、だいたい「サラリーマンしながら、人を雇って経営できるかな?(できないんだろうなぁ……)」と思っていることかと思います。この不安は半分当たっていると思います。

人を雇うということはけっこう大変なことです。特に立ち上げ当初はかなり頻繁に現場に通って信頼関係を構築しなくてはいけないですし、アパートの管理会社のような代理人もいないため、ほとんどの課題を自力で解決しなくてはいけません。

手抜き経営がモットーの私でさえも、購入当初は経営立ち上げのためにかなりの労力を投入します。

ただし多くの場合は前経営者から人的資源やパートナー会社も含めて引き継ぎをするので、実際いきなり人材募集から始めなくてはならないというケースはないと思います。現地に自前の管理会社をつくるつもりで運営するのがミソです。

他にも日次で入出金管理をしたり、広告宣伝・イベントを行ったり、仕入れや役所対応をするなど、実作業は現場の人間に任せるとしても、社長として方針を決め、的確な指示を与える必要があります。

とは言え、若干ビジネスセンスのある人であれば十分できる仕事ですし、一定規模になれば外部委託も可能です。経営上のオプションが多いという点でも、ラブホテルはビジネスとして非常に面白い対象なのです。