今年で結成7年目となる若手お笑いトリオ「シンブン」(2016年10月までは「ザ・フライ」として活動)のツッコミ担当、井村俊哉さんは、100万円の元手を5年で80倍にしたことでも有名な「株で生計を立てる株芸人」だ。
なんと年間の収入は1000万円を超え、「日経マネー」「ダイヤモンドZAi」などでも特集が組まれるほどの注目ぶり。今回は、そんな井村さんに現在行っている投資や、不動産投資に対する印象を聞いてみた。
やはり凄腕投資家は幼少期から違った!
——井村さんが投資を始めたのはいつ頃でしょうか?
「投資に通じる体験としては、小学生の頃にゲームや漫画の転売をしていました。何店舗か販売価格と購入価格をリストアップしておいて、安い店で買って、高い店で売るんです。福袋などがある正月は儲けどころで、1500円で買ったものを3000円で売ったこともありましたね。
あまりにお金に対する執着が激しいので、親から『守銭奴ね』なんて言われたこともありました(笑)」
——そこまでお金にこだわった理由はなんですか?
「お金を使うことに対しては、関心はないのですが、お金を増やすということに興味があったんだと思います。小学校の頃、家が厳しくお小遣いがもらえなかったんです。いつも友人に奢ってもらってばかりなのも申し訳ないので、増やしたいという気持ちがありました」
——現在はどのようなものに投資しているのか教えてください。
「ゲームの転売が株式投資に変わりましたね。株を選んだ理由は、一番ポピュラーな投資方法だったから。まずは株から始めてみようかと考えました」
趣味は決算書を読むこと。毎日、株取引をしています
——株を始めたきっかけを教えて下さい。
「昔から金儲けには興味があったので、株もいつかやりたいなと思っていました。実際に始めたのは20歳から。僕は、昔からお笑い芸人になりたかったのですが、周りが就職活動を始めたのを見て自分も何かしなくては、と思ったんです。
そこで当時バイトをして貯めた100万円を元手に株式投資をすることにしました。仕事の性格上、急なオーディションが入ることもあったので、お金のことは気にせず好きなことをしたいなと思いまして」
——投資は仕事の合間をぬってやっているのですか?
「そうですね。舞台などで忙しい時は全くできないこともありますが、基本毎日やっていますね。9時から15時までは株の売買を行い、それ以外の時間は上場企業3500社の決算書を眺めて、次の投資先を探しています。ちなみに決算書を眺めるのは僕の趣味でもあります!」
株式投資は将来のスター芸人を探すようなもの
——どんな業界に投資をされているのですか?
「業界を特定してはいませんが、ベンチャー企業に投資するようにしています。一見ベンチャー投資って難しそうな印象があるかもしれませんが、サービス内容も少ないので分析しやすいですし、伸び率が大企業と比べて何倍もあるんです。
僕は以前、この『楽待新聞』を運営している株式会社ファーストロジックにも投資したことがあるんですよ。イメージで言えば、まだ売れていないけど将来ビッグになりそうな芸人を青田買いする感じですね」
——実際に株ではどれくらい儲けているのでしょうか?
「元手100万円を5年で8000万円にしました。今は、年間で40%くらいの利回りですね。
でも、実は僕って結構アツくなりやすいタイプでして……。今年の1月に株で1600万円儲けたんですが、もうそれで天狗になっちゃって『自分ならいくらでも儲けられる!』と思い、次の月にレバレッジをフルで掛けて1億円の取引をしたんです。そうしたら3日で1000万円の損失ですよ……。
それからしばらく右の瞼がピクピク痙攣してとまらなかったです。本当は、もっと堅実に伸びる企業を見つけてそこに投資しなきゃいけないんですけどね〜」
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