白井1月

初心者の方でも取り組みやすいセルフリフォームについて、これまで3回にわたって紹介してきました。

私は現在9棟61室を所有していますが、すべて耐用年数超のいわゆるボロ物件なので、購入したら1~2カ月のリフォーム後に客付けをするようにしています。前回も書いた通り、私は「セルフリフォーム20%」「業者に発注するリフォーム80%」くらいのイメージで、ある程度自分でやるようにしています。

その中で、自分でやった方がいいオススメ作業についてお伝えしました。

○セルフリフォームでやるべき4大おススメ作業

おススメ作業1:塗装
おススメ作業2:カッティングシート貼り
おススメ作業3:備品施工
おススメ作業4:美掃

初回は「塗装」、2回目は「カッティングシート貼り」、3回目は「備品施工」と順番に説明してきましたが、今回は「備品施工」について記載します。

今回は最後の仕上げである「美掃」についてお話しします。

自分でやればコストダウンに!

「美掃」というのは簡単に言えば掃除のことです。物件で大切なのはまず「清潔感」なので、美掃は非常に重要です。多少備品が古かろうがボロかろうが、清潔感さえあれば何とかなるんです。

もちろんクリーニング業者に頼んでもいいのですが、自分で作業をするとコストダウンができますし、細かな不具合の確認にもなります。何か特殊な技能が必要なわけではなく、使うべき洗剤や備品を持っていれば、それを正しい方法で使うだけ

業者に頼むより綺麗になることもあるので、是非チャレンジしてみてください!

こんなモノを使って綺麗にします

清掃に必要な備品ですが、下記の通りです。

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ウエス

雑巾でも構わないのですが、ウエスは非常に安価なので使い捨てできます。汚れた雑巾で拭いても余計汚れてしまいますが、ウエスであれば汚れたら捨てて新しいものを……という使い方ができ、綺麗にしやすいです。キロ単位で売っているので、是非買ってみてください。

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ダイヤモンドパフ

100円ショップで売っている鏡の水垢落としです。こちらも非常に便利です。

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スクレーパー

頑固な汚れを削り落とす際に使います。

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紙やすり

さらに頑固な汚れはコレで削ってしまいます。

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グリラー

超強力な洗剤で、油汚れには無類の力を発揮します。キッチン周りはこれで完璧です。強力過ぎて指紋がなくなる説があるので、ゴム手袋をお使いください。

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シンナー

油汚れではない汚れの除去やシールはがし、ペンキ落としなどに使います。こちらもある程度の汚れは何でも取れるので、とても便利です。

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ピカール

金属磨きです。ステンレス部分はピッカピカになります。

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カビキラー

お風呂の汚れはほとんどがカビなので、とても有効です。

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ワックス

美掃が終わったら是非ワックスを塗りましょう。すごく綺麗に仕上がります。

あくまで私が使っている材料なので、これでないといけないという事はありません。使う洗剤を間違えなければ本当に綺麗になりますので、是非お試しください。

美掃は綺麗にする箇所によって使う洗剤が変わるので、一つずつ説明していきます。


キッチンも生まれ変わります!

キッチンの清掃は「グリラー」「ピカール」を使います。油でギトギトの換気扇も、グリラーで基本的に綺麗になります。本当にテレビショッピング並に綺麗になりますので、是非お試しください。

スプレーボトルに入れると使いやすいのですが、材質によってはボトルが溶けてしまうのでお気を付けください。グリラーで綺麗にした後には、シンクや水栓金具といったステンレス部分を「ピカール」で磨きます。

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こんなに汚いキッチンもグリラーとピカールで磨くと……

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こんなに綺麗になります

ピカールで磨く際は、先ほどご紹介したダイヤモンドパフなどで磨いてもらうと綺麗になります。その後はウエスで綺麗に拭いてください。

お風呂はカビキラー!

お風呂の清掃は「カビキラー」を使います。もう死ぬほど吹きかけます。黒いカビやピンクカビも、基本的にカビキラーで綺麗になります。

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こんなにカビだらけのお風呂もカビキラーをかけるだけで……

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こんなに綺麗になります

黒いカビとピンクカビ部分に重点的に吹きかけてください。

お風呂掃除はスポンジなどで擦る必要はないです。もし1回でダメだったら、また乾いてから再度吹きかけるといいです。何度かやると綺麗になります。

カビキラーをかけて30分ほど放置しておけば終了です。美掃をすると決めた日は、まずお風呂にカビキラーをかけまくってから他の箇所の掃除をして、最後に流すだけです。


窓は水滴跡に注意

窓の掃除は特に洗剤などは使いません。コツは「濡れウエス」で拭いた後にすぐ「乾いたウエス」で拭くこと。窓は水滴の跡が汚いので、乾いたウエスで水分を拭き取る事の方が重要です。

その他の箇所の汚れは「シンナー」で汚れを拭き取ってください。落ちないな~という汚れは「シンナー」「グリラー」のどちらかで基本的に落ちます。頑固な汚れはスクレーパーや布やすりで削り落としてください。

最後は床のワックス塗り

美掃が全て終わったら、床にワックスをかけてください。フローリングでもクッションフロアでもかけるべきです。よくクッションフロアにはワックスをかけない方もいらっしゃいますが、3回塗りがおススメでございます。

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ワックスを塗る前の床

写真⑰

3回ワックスを塗るとツルツル、ピカピカになります。

これで美掃編終了です。全4回で初心者におススメのセルフリフォームを紹介してきましたが、どうだったでしょうか? そんなに特殊な技能が必要なものではないので、お役に立てれば幸いです。

次回以降はシェアハウスの運営について紹介していきます!