都市部と田舎では、その暮らしぶりが大きく異なることは周知の事実だが、はたして生活費はどれほど違うのだろうか。より選択肢のある人生設計を描くためにも、どちらに住まいを移しても、対応できる貯蓄を持っておきたいところ。そこで、必要な貯蓄額を考えるために概算してみた。
都会の方が安い費目もある!
比較しやすいように、今回は一人暮らしの男性という設定で考える。
○住居費
家賃は圧倒的に田舎が安い。ワンルーム・1K・1DKの賃貸相場は、北海道や新潟県、和歌山県で約4万円のところ、東京23区内では約9万円と倍以上の開きがある。
→都市部が田舎より月々約5万円高い。
○食費
都市部でも大型スーパーなどで安く食材を手に入れることができるので、自炊分はほとんど違いがないといえる。差が出るのは外食分。都市部では1000円するランチも、田舎では500円で山盛りの定食を食べられることが多い。飲み会も、都市部では4000円から5000円、田舎では3000円から4000円といったところか。平日の昼を外食として、毎週金曜に飲み会があると考えると、1万5000円の差が出る。
→都市部が田舎より月々約1万5000円高い。
○日用品費
日用品は、競争率が高い都市部の方が安く購入することができる。ただし、一人暮らしでは多く使う費目ではなく、月に3000円~5000円程度。特筆すべき差にはならないだろう。
→とくに差はない。
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