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みなさん、こんにちは。堀之内名人です。前々回のコラムがついに閲覧数1万を突破しました! 本当にありがとうございます!

今回は投資経験を重ねるにつれて心臓に毛が生えていく様子をお伝えしたいと思います。笑えない話ですが、なかなか経験しないであろう某商法についても。

勇気を出して初めての投資

初めての投資は株式です。約10年前に大手ハンバーガーチェーンの日本マクドナルドホールディングスの株式を購入したのが最初でした。株価収益率とか株価純資産倍率とか難しいことは完全に無視して、「株主優待券でハンバーガーをタダで食べられるなんて!」と、食欲という本能を最優先させて購入。

当時100株20万円前後で購入し現在は30万円を超えているので、株価は上がるし株主優待でハンバーガーは食べられるし文句なし!

ですが、いざ株を買うときは、買おうかやめようか悩んで悩んで、仕事中に携帯を持って何度も何度も会社を出たり入ったりして、買う瞬間は携帯を持った手が震えていたのを覚えています。

前回は仕事中に競売の開札に行くし、今回は仕事中に株を買うし……。

「仕事しろよ!」

自分の給料が安いのは転職を繰り返しているからだと思っていましたが、なにか違う理由がありそうな……。当時は20万円で手が震え、数時間おきに株価を確認していたのに、今となってはコラムのネタにするため数日ぶりに証券会社の口座へログインする始末。

開いた口が塞がらない投資履歴

株価は日々変動して収支がマイナスになるとストレスを感じるので、手堅く運用できて利回りが良い投資は無いかな~と思っていました。

ありました!(本当はありませんでした……)

なんだと思います?

このあと2画面分ぐらい空白にして話を引っ張りたいのですが、楽待の偉い人にボツにされるのでここは素直に。

「和牛商法」です!

母牛に出資して、生まれてくる子牛の売却益が配当されるという内容で、株式投資の勉強のために読んでいた投資情報誌で存在を知りました。


出資額の少ないコースは1口30万円で年間配当9000円(利回り3%)、契約時に牛肉のプレゼント付き! 最初に出資した平成19年6月ごろの銀行金利は普通預金で約0.2%、定期預金でも0.3~0.4%ぐらいだったので、配当利回り3%は非常に魅力的に感じました。ハンバーガーに釣られて株を買ってしまうぐらいなので肉にも釣られましたが……。

最後の砦と言われていた会社が破たんしたので現存していないはずですが、絶対にやめましょう。投資家の方々との交流の場で見せるといきなり話題の中心になれる、スマホのゲームでどんなに課金しても出現しない超レアな書面です。

早く解約しなさいと周囲に説得され、5万円もの違約金を支払ってしぶしぶ解約しました。

ちなみに、ここで登場する周囲の方々は投資事業をしていて、「だまされそうな堀之内名人を助けたい!」というよりも、「助けてあげるだけじゃなくて、さらに増やしてあげるから私たちに預けてごらん♪」という方々で、どちらもたいして信用できないという状況でしたが、今となっては本当に救われたと思っています。

にもかかわらず、気持ち悪かったので着信拒否してごめんなさい!

解約から約1年後に多額の負債を抱えて破たんし、身近にも被害に遭われた方がいるのでコラムの話題として詳しく書くべきかどうか考えたのですが、本当に投資(投資まがい商法)の恐ろしさを実感した出来事だったので書きました。

そして不動産投資の世界へ

数十万円単位の投資で仕事が手につかなくなったり事件に巻き込まれそうになっているので、1500万円もする「はじめちゃん」を購入する際には、ことあるごとに一喜一憂していました。

「一喜」

1年前に出会ったときには手が出せなかった「はじめちゃん」がリフォームされて1500万円で売りに出されていたときは、慌てて飛びつかなくて正解だった! とガッツポーズ!

「一憂」

「はじめちゃん」と再会してすぐに不動産会社へ電話し、1300万円での購入申し込みを即却下されたときには、簡単に手放せない魅力的で手堅い物件なんだろうなぁ……。と後悔していました。

「二喜」

前回のコラムでも書いたように1450万円で購入を決断したときには、これで俺も不動産投資家だ! やっほーい! ぐらいの軽いノリ。

「二憂」

銀行で融資の相談をしているときに1億円近い物件を勧められたことで、逆に借金への恐怖感が増幅してしまい、売買契約にローン特約を付けているから融資を断られたほうが楽なんじゃないだろうかと思っていました。

※ローン特約:売買代金を金融機関からの融資で支払おうとするときに、融資の承認が得られなかった場合には無条件で契約を解除できるという特別な約束。

「三喜」

両親に実家の担保提供と連帯保証をお願いすると、もっとゴネてくれなきゃコラムに使えないじゃないか!と、逆ギレしてしまうぐらい話がスムーズに進み、家族に信用されてるんだと確認できて目には思わずキラリと光るなにかが。ここからは心温まる家族の絆について原稿用紙5枚分ぐらいのお話を……やめておきますね。

「三憂」

「はじめちゃん」を購入する際に最も憂鬱だったのが、プロパンガスだと思っていたら都市ガスだったということです。

意味不明すぎて一喜一憂というより情緒不安定(笑)

もともとプロパンガスだった物件が都市ガスに変更されていたことを知らずに、親しいプロパンガス会社と条件交渉もかねて給湯器やガスコンロの契約を進めてしまうという珍プレー。あるはずの場所にガスボンベがないという……。

都市ガスだと気付いた時は本当に顔面蒼白だったと思います……。今後のお付き合いのことも考えてプロパンガスへの変更を決断。プロパンガス→都市ガス→プロパンガスと、入居者さんには理解不可能な謎の工事を繰り返して「はじめちゃん」は穴だらけに……。でも、ガスコンロだけはピカピカになりました♪

ものすごい違和感(笑)

次の投資

今年ようやく満室経営になり、コラムのネタも尽きてきたので次の物件を物色中。コラムのネタに物件を購入しようと考えてしまうのは、やはり情緒不安定なのか……。数カ月後のコラムで新しい物件のことを書いていたら最終回が近い気がします……。誰か私を止めて(笑)