部屋のイメージを大きく左右する壁紙(クロス)。色や柄のバリエーションは多く、張替えの際には、どれにするか迷う人も少なくない。中には特別な機能を持った壁紙もあり、素人目にはわかりづらいものも。

そこで今回は、壁紙の専門業者の方に、大家さんにぜひオススメしたい壁紙を教えていただいた。取材したのは壁紙の張替えをはじめとした内装業を施工する「クロス張替え屋さん」で営業を担当する高倉さん。では機能的かつ収益に繋がりそうな壁紙3つを紹介していただこう。

ペット可のお部屋にオススメ

○リリカラ LL-8831/1300円/平米~(税別)

「こちらのクロスは、強化配合した塩ビ樹脂を使用しているので、ペット可のお部屋にオススメです。一般のクロスと比較して約50倍の引っ掻き強度があり、傷がつきづらい特徴があります。10円玉で擦っても破れにくいですよ」

ペットがいると、どうしても引っかき傷がつきやすい。住人の退去の度に張り替えていては、コストも馬鹿にならない。物件をペット可としている大家さんは、ぜひ検討したいところだ。

汚れに強いクロス

○サンゲツ SG-5442(織物調クロス)、SG-5480(石目調クロス)/1300円/平米~(税別)

「トイレやキッチン回りなど、どうしても生活上汚れてしまいがちな水回りにはエバールバリアクロスがオススメです。こちらのクロスは通常のものに高い結晶性と水素結合の緻密な構造を付与し、汚れや薬品成分からバリアします。

イメージとして通常のクロスにサランラップのようなフィルムを張っているような状態となります。石目調クロスとは左官仕上げのような柄(こてを使って塗ったような柄)となっており、既存のお部屋と雰囲気を変えたい場合などにご提案しています」

水回りの汚れを科学の力でバリアする壁紙。柄も種類があって、好みによって選べるのも嬉しいところだ。

暗くなりがちなお部屋には

○サンゲツSG-5297/1300円/平米~(税別)

「物件の目の前に高いマンションがある場合や、北側に面したお部屋など、日差しが入りづらい場合、特殊塗料を塗布したアカルクスをご提案しています。

こちらはクロスの表面に塗布された塗料が高い拡散反射率をもっているので、室内照明の明かりを反射しやすい特徴があります。そのため、室内をより明るくするのに適しています

また、あわせて窓ガラスにウッドブラインドを取り付けると、お部屋に温かみを持たせ暗くて冷たくなりがちなお部屋の雰囲気を変える事ができてオススメです」

明るさは住みやすさを考える上で大きな要素だ。といっても新たに窓を増設するのはやはり難しい。そこで、光を反射しやすい壁紙に張り替えることで、採光量の少ない部屋でも明るく感じさせる。コストも時間もわずかで済むのは大家さんにとっても嬉しいはずだ。

アクセントクロスもいいけれど、費用対効果を考えるならやっぱり機能性壁紙!

また、壁紙の最近のニーズとしては、壁面一面をアクセントクロスにしたいとの問い合わせが増えているという。

「大手マンションのCMがきっかけとなって、弊社にもアクセントクロスにしたいという大家さんの問い合わせは多いですね。

確かに一面だけ柄物のクロスにしたり、ほかと色を変えたりすることで雰囲気がガラリと変わります。コストも比較的安く済むので、手軽な設備投資としては良いのですが、費用対効果を考えると耐久性や消臭効果といった機能を兼ね備えたクロスのほうが大家さんの負担は軽くなると思います」

一般的なクロスの寿命は7~10年。いかに汚れにくく、傷がつきにくいかでその年数は変わるそうだ。張替えの回数を少しでも減らすことが、長い目で見た時のコスト削減に繋がるかもしれない。

部屋の印象は、クロスによって大きく変わる。中でも機能性壁紙にして明るさや汚れにくさを向上させることは、住む人はもちろん大家さんからしてもお得なことだ。空室対策の一つとして、機能性壁紙への張替えを検討してみてはいかがだろう。