中古住宅の早期売却や価格アップを目的に、家具や小物類などで部屋を演出して価値を高める「ホームステージング」。欧米では数十年前から広がりを見せているが、日本でもここ数年で徐々に普及してきた。「早く、高く売却する」という目的だけでなく、賃貸物件の家賃アップや空室対策に効果を発揮する例も多く、競争力を高めようと積極的に取り入れるオーナーが増えている。コストと時間をかけてステージングをするメリットはあるのか、2回にわたって考える。
成約率を高めるために
「最寄り駅から徒歩45分の立地ですが、8年間満室続き。今のところ内見者の入居希望率は100%です」
横浜市青葉区、田園都市線青葉台駅から北に約3キロ。2LDK6室の木造賃貸物件「Wilshire five seasons」のオーナー林浩一さんは、アンティークのインテリアなどを活用したステージングで立地の不利を解消している。
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