元グラビアアイドル、レースクイーンとして人気を博した名波はるかさん。そんな彼女は現在、紆余曲折を経て、資産運用収益だけで生活できるようになったという。いったいどのような経緯で投資をはじめたのか、投資と彼女の関係について聞いてみた。
グラビアは売れても3年!? グラビアアイドルから経営者へと転身
——名波さんが投資をはじめたきっかけについて教えてください。
「以前はレースクイーンやグラビアアイドルとして、写真集などを出していました。運やタイミングが良かったこともあり、売り上げは順調でしたね。しかし、そんなときに当時の事務所の社長から『グラビアアイドルは、どんなに売れても3年だよ』という忠告をいただいたんです。そこから次は何をすべきか考えるようになりました」
——そして、株式投資をはじめられたのですか?
「いえ、まずは会社を立ち上げました。ちょうど知り合いが、アメリカワインの輸入業務をしてくれる社長を探しておりまして。事業内容は、カリフォルニアの高級ワイン、オーパスワンを日本最安値で売るというものでした。もともとワインが好きでしたし、詳しい話を聞いてビジネスとしても勝算があるのではないかと思い、挑戦してみることにしたんです」
——なるほど。すごい行動力ですね!
「自分の好きなことだし、やりがいがありそうだな、と思いまして。もちろん、起業経験はなかったので実務などは教えていただきながらですけどね。このワイン会社の経営をきっかけに、他の企業の社長さん方ともつながりが生まれました。
そして仕事のあとにみんなで食事をしていると、必ずといっていいほど出てくるのが株の話。当時は新興市場バブルで、猫も杓子も株式投資! という感じだったんです。それまでは株式投資はギャンブルのようで怖い、と思っていたのですが、まわりの勧めもあり、社会や経済の勉強になるかも! と思って株を始めることにしました」
買えば上がった「新興市場バブル」。300万円がなんと……!?
——やはり当時から、お金持ちの間では株式投資が常識だったのですか?
「それもあるかもしれませんね。特に私が株をはじめた2005年ごろは新興市場バブルのまっただ中。新興市場株を買えば、どれでも上がるというほどの時代だったんです。社長仲間とも『本業よりこっちの方が儲かっちゃうね〜』みたいな話をしていました」
——そんな時期があったのですね……。そこでどれくらい儲けたのですか?
「実際に、投資をスタートすると面白いように上がるんです! 私は300万円を元手に投資していましたが、まわりには1億円以上投資にあてている人もいましたね。そして、しばらくすると私も、元手が少なすぎるな、と感じるようになりました。
そこでレバレッジを効かせて300万円以上の取引ができるように信用取引をはじめたんです。もちろん、追証(追加保証金)などのリスクについては説明を受けましたが、当時は右肩上がりで株価が上がっていったため、夢中になっているうちに忘れてしまいましたね。結果的には、1年間で300万円が額面で5000万円までいきました」
——300万円が5000万円は、すごいですね!
「はい。たいして勉強もせずにこんなに儲かってしまったので、当時は自分には株の才能がある、と勘違いしていましたね(笑)。
そして、この5000万円を1億円にして、その半分で不動産投資をするんだ! などとうまくいくことばかり考えていました。実際、週末にマンションの下見に行ったりもしていたんですよ。それが、まさかあんなことになるなんて……」
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