みなさん、こんにちは。堀之内名人です。ようやく新しい物件について話せるようになりました。でも、大人の事情で詳しく話せません。不動産投資コラムなのに物件の詳細が非公開。物件のイラストもNGです。
今まで好き勝手に書いていましたが、これ以上、堀之内名人を野放しにしてはいけないと感じた銀行や不動産会社から書いて良いことと悪いことのアドバイスを受けながらコラムを書くという前代未聞の展開に(笑)。
というか、「(笑)」とか書いてる場合じゃないんです(笑)。
私が物件の購入を検討するときは「全室退去になっても給与で支払えるローンが組めるかどうか」という最悪の事態を想定します。なので自分自身のことを「石橋を叩いても渡らないほどの慎重派」だと思っていましたが、石橋を叩いて壊して渡れなくなってしまいました…。
日本語って難しい!
コラムの冒頭で「最悪の事態」や「笑」を繰り返して読みづらくありませんでしたか? 日本語って難しいですよね? では、不動産投資家が使ってはいけない日本語講座の始まりです。
「入居されている方が退去したら自宅として利用するので、住宅ローンを組ませてもらえませんか?」
学校の先生のように「リピートアフターミー」と言いたいところですが、これから収益物件を購入される方は、この悪魔の呪文を唱えてはいけません。
胃が痛くなったり、夜中に何度も目が覚めるようになりますよ!
この呪文は当事者に都合よく解釈できてしまうという魔法がかけられています。
堀之内名人の解釈「賃貸中の一戸建を購入したいのですが、築30年以上経過しているので、事業用ローンだと月々の返済が厳しいと思います。住宅ローンのような長期のローンが組めれば月々の返済が楽なんですが」
銀行の解釈「たとえ賃貸中でも入居者の退去が決まっていて、そこに堀之内名人が居住するなら住宅ローンを組むのに何の問題もないので融資しましょう!」
不動産会社の解釈「収益物件を住宅ローンで? こいつら無茶するな~」
さてどうしたものか
とても冷静に状況を把握できていた不動産会社はさておき、私と銀行との解釈に相違があったとわかったのが融資の契約時(笑)。
だから、「(笑)」とか書いてる場合じゃないんです(笑)。
結局、現在の入居者には退去をお願いするが、引っ越し費用や迷惑料を支払ってまで強制退去させる必要はない。退去後は速やかに堀之内名人が自宅として利用する。という条件で融資が承認されました。
これから毎月、家賃が振り込まれるたびに「早く退去してくれないかな…」と思ってしまう悩ましい展開に。
大切なこと
大切なことを忘れていました。この悩ましい一戸建を「不二子ちゃん」と名付けることにしました。二棟目で漢数字の二が入っているものの、あくまでも堀之内名人の自宅なので二番目の収益物件じゃないという意味と、この名前でほとんどの人が連想しているであろうあの悩ましいイメージにピッタリな名前じゃないかと!
お気楽に物件の名前を付ける余裕があるんだから、私はまだまだ元気です(笑)。でも、今回のコラムは(笑)が異常に多いのでカラ元気だと思います(笑)。
本当に決済、取引が終わるまでは落ち着かなかったんだから!
本当に大切なこと
今回は解釈の相違で起きた問題だということで銀行側に納得してもらえたこと、実際に住居として利用する予定であること、そして何より銀行側に正直に伝えたことが大きなトラブルにならなかった理由だと思います。投資家としては立派に大きなトラブルだと言われそうですが。
住宅ローンを利用して収益物件を購入する実例としては、賃貸併用住宅を建築する場合や、自宅を購入したものの転勤などで居住できなくなり仕方なく賃貸する場合が挙げられますが、いずれも居住が前提となっています。
収益物件を購入するのに「金利が安いから」「長期でローンが組めるから」と、安易に住宅ローンを利用してはいけません。胃痛とか不眠とかの問題ではなく、銀行の信用を失うことのダメージが大きすぎます。
もちろん、自己資金で次々と物件を購入できる人には無関係かもしれませんが、資金的に余裕のある人でもローンを活用している人が多いのではないでしょうか。あえて銀行を敵にまわすメリットは何もないと思います。
しばらく、不動産投資家としてはおとなしくしておいて日々返済に明け暮れることになりそうです。
次回
前述の内容で話を締めくくってしまうと、私らしくない暗い終わり方で「こんなことやらかしちゃったからサラリーマン大家の舞台から強制退場か」「堀之内名人のコラムもやっと最終回か」とか思われそうですが、安心してください! 意地でも続けますから!
そういえば現在の入居者が退去した後、堀之内名人が「不二子ちゃん」に速やかに入居? あの空室だらけのアパートは? そう! 次回「はじめちゃん」が新たな展開に!
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