2008年の「キングオブコント2008」で見事優勝を果たしたお笑いコンビ・バッファロー吾郎。そのボケ担当・竹若元博さんの自宅がスゴいと話題になっている。そのオシャレさも目を見張るが、自宅のほぼ全てをDIYしたというから驚きだ。

今回は竹若さんにご自宅の写真を見せていただきつつ、DIYの秘訣や、どれくらいの費用を削減できたのか、また自分がオーナーとして物件を持つならどんな物件が良いのか聞いてみた。

DIYで約500万円分の節約に! その分理想の家に近づけることができました

——ご自宅を建てられたきっかけを教えてください。

「以前は都内で家を借りていたのですが、子どもが家の前で遊べるスペースがなく、奥さんが友達を呼んでお茶をしたりするのが難しかったんです。それで、自分たちの物件を持つのはどうなんだろう、って奥さんと考え始めたのがきっかけですね」

——はじめからDIYするつもりだったのでしょうか?

「最初は普通に一戸建てを購入するつもりでした。理想の条件を決めて、都内で物件を探していたのですが、まわりの環境や家の中の設備について、なかなかイメージと予算が合わなかったんです。それで都内をあきらめ、郊外を探してみることにしました。僕は車やバイクの移動が好きなんで、栃木でも神奈川でもどこでも良いよって(笑)。

そうしているうちに、以前TVで観た「街全体をあげて子どもを守ろう」という取り組みをしている土地のことを思い出しまして。実際に街を見に出掛けてから、そこに住むことを決めました。

土地は決まったので、今度は家についてハウスメーカーさんと話を重ねたのですが、やはり当初考えていたよりも予算がかかってしまうことが分かりまして。それなら、自分でできるところは自分で作ろうと思ったんです。そういったことを応援してくれる業者さんを紹介いただき、条件を伝えて、理想がほぼ叶うとわかった時点で話を進めました」

——実際に家が完成するまでどれくらいかかりましたか?

自分で作業したのは5カ月半くらいです。まずはこの期間で、居住空間である家の内部を仕上げるようにしました。住んでからもウッドデッキや外壁など色々と手を加えています」

外観の様子

——実際にDIYすることで、どの程度予算が下げられたのか教えてください。

「基本的には、自分たちの予算を下げるのではなく、その枠内でいかに多くの理想を盛り込めるかを検討していったので、いくら下げられたという明確な数字はありません。でも、DIYをすることでプラス500万円くらいの内容を盛り込めたと思います!」

——すごくオシャレな物件ですね! デザインもご自分でされたのでしょうか?

「デザインはほぼ奥さんですね。玄関はこう、台所はこんな感じ、といったイメージ像が彼女の中にあり、僕はどちらかというと、奥さんからの発注を受ける立場でした(笑)。材質や色合い、雰囲気などを事前に伝えてもらって、それに合うものを作っていくんです。

ただ請け負うだけじゃつまらないので、何かアイデアで発注者を驚かそうという気持ちがありましたね。例えば、ウッドデッキに置く子供用のベンチがあるのですが、その脚の片側にタイヤを付けて、子どもが自分でも運べるようにしたり……」

子どもでも運べるよう工夫が施されたベンチ

タイルの張り方にこだわったリビング

——そういったアイデアはどこから湧いてくるのでしょうか?

「僕は結構ホームセンターが好きで、暇があるとよく行くんですよ。そこで目的なしに見ていると、この材料は何かに使えそうだな、とか思いつくことがあるんです。ゼロから何かを作るのではなく、そういった普段のアイデアをもとにDIYしていきます

——ここは特にこだわった! というポイントがあれば教えてください。

「すごく細かい部分になっちゃうんですけど、タイルの貼り方や木の接合部分にはこだわりました。オープンキッチンがある台所の床のタイルを貼る際、テーブル脚部分のタイルがどうやったら綺麗に見えるか、全体の貼り方や切り方を試行錯誤しました。

ウッドデッキなどの木の接合部分については、安定性や見た目の良さを高めるため、木をコの字型にカットして柱のところにはめ込めるようにしたり……。誰に褒められるわけでもないですし、奥さんが見ても、それが当たり前って感じだったんですけどね(笑)」

昼間は子供達の遊び場や自分のDIY場所として使い、夜はBBQなどを楽しんでいるというウッドデッキ

DIY歴は20数年。わからないところは、プロに教えていただきました

——もともとDIYはお得意だったのでしょうか?

「家のDIYは今回が初めてですが、昔からものを作るのは好きでした。若手の頃は、お金がなくても時間だけはいっぱいあったので、後輩とホームセンターに行って安い木材を買い、これで一日遊ぼうぜ! みたいなことをやっていました。

最初は仏像とか彫刻的なもの作っていたんですが、なんに使うねん!? って感じになり(笑)。他のメンバーもそれを持って帰るたび、彼女に邪魔だと言われたりして、もう少し実用的なものを作ろうってことになったんです。それからは木箱とか、ローラーをつけて動かせる収納スペース、食器棚などいろいろ作りました。仏像の頃から数えるとDIY歴は20数年になりますね」

——家をDIYされたのは初めてとのことですが、その技術はどこで学ばれたのでしょうか?

街の文化センターで一日だけの壁塗り教室があったので、受講しました。そこですごい褒められて、これならできる! って自信を持ちましたね。あとは、プロの方から学ばせていただきました。吹き抜けなど足場を組んでやる部分は職人さんにお願いをしていたのですが、そこにお邪魔して見学しました。教室では教えてくれないプロの技を教えていただいたり、道具を貸してくださったりと、職人の方々には本当にお世話になりました」

——DIYをする際のコツなどがあれば教えてください。

「事前にしっかりと発注者(僕の場合は奥さん)とイメージをすり合わせておくことですね。DIYで大切なことは『次につなげられるか』だと思います。せっかく頑張って作っても、『これは違う』と言われてしまうとやる気がなくなっちゃいますよね。だから事前に、材料を安くすると見た目はこうなる、などといったように完成イメージを擦り合わせておくことが大切になるんです」

——1番大変だったポイントや、やったーと思ったタイミングはありましたか?

大変だったのは夏場のセメント敷きですね。電動撹拌機とかなくて、必死で素早くセメントをこねなくてはならず……。汗ダラダラでやっていました。嬉しかったのは、煉瓦の門柱や塀が完成したときです。一段ずつしっかり水平機を当てて調節し、積み上げていったので、歪みのない真っ直ぐな門柱や柱ができたときは、小さな努力の積み重ねが実った感動がありました」

レンガが水平になるように苦心したという門柱作り

もし自分で賃貸物件を持つなら、海辺にガレージ的な空間のある物件を作りたい

——賃貸物件をリフォームするとしたらこんなDIYをしてみたい、こんな物件にしてみたいという理想があれば教えてください。

「開放的な雰囲気を作りたいと思うので、目隠し的な工夫を含めたDIYを各所に施したいですね。実際、今の家にもそういったスペースはあります。玄関前の吹き抜けや、壁に取り付けた箱です。この箱は、中にちょっとしたものもしまえますし、季節や気分によって蓋の部分を変えれば気分転換にもなっていいですよ」

——もし竹若さんが物件を買ってリフォームするとしたら、どんなエリアにどういった物件を作りたいですか? 予算感とあわせて教えてください。

海に近いエリアは憧れますね。建物外のガレージ的なスペースが広い物件を作ってみたいです。予算は2500万くらいかな」

——その物件を貸すとしたら、どんな人に住んでほしいですか?

「やっぱりしっかりとコミュニケーションがとれる方がいいですね。住まいについて僕と意見交換してくれて、ご近所さんとの交流にも積極的な方が理想です。

あとは、DIYの良さを理解してくれる方だと嬉しいです。DIYの良い点は、ものが多少不格好でもどこか味わいがあるところだと僕は思うんです。そういったものに共感いただける方だと、貸し手としてもありがたいですね。いつか本当にそんな物件が作れて、僕もオーナーと呼ばれる日が来れば楽しそうですね」

バッファロー吾郎・竹若さんプロフィール

1970年8月21日生まれ。O型。京都府京都市出身のお笑い芸人。2008年の「キングオブコント2008」では、相方のバッファロー吾郎Aさんと共に見事優勝に輝く。その他、バラエティやテレビドラマの出演多数。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。

https://twitter.com/takewakatake