「自分を上場」し、VAを使ってみたという不動産投資家の中村ひろきさんが「VALUの使用感」を教えてくれた。

「新しいもの好きなので、TwitterでVALUが話題になったときに他の方のVAを買ってみたのが始まりです。例えば、LINE上級執行役員の田端信太郎さんの優待は『オンラインサロンへの招待』。そこで、不動産投資に関する質問もできました。総額10万円くらいのセミナーでしか聞けないような内容がたくさん聞けたのはメリットだったと思います」

田端さんのような上場企業の役員以外にも、アルファブロガーや漫画家、プロスポーツ選手、有名な料理人など、リアル・ネット上で高い影響力を持つさまざまな人がVAを公開している。

任意ではあるが、VA公開者は自身のVAを持っている人に対して優待サービスを提供できる。例えば、有名ブロガーのイケダハヤトさんは以前、「あなたのブログにアドバイスします」といった、ブログのプロならではの優待を提供していた。

他にも、著名な起業家が新規事業や投資、事業売却などの相談にSkypeでのるといった、その人だからこそ提供し得る希少性の高い優待を提供していたケースもある。自分の得意分野、専門分野で優待を提供すると、それを目当てにしたVA購入者が集まるようだ。

リフォーム費用の確保を目指して

「僕自身は見切り発車でVALUを始めてしまったこともあり、まだ満足いくほどの資金調達はできていません。VALUのサービス(今年5月31日にβ版スタート)が始まってすぐアカウントを作った僕が、これまでに調達した金額は10万円程度。まだまだ少ないですが、もっと自分の活動に興味をもってもらえるように、いろいろなことを仕掛け中です。目標金額を調達できたときは、岐阜市内に所有する4LDKの中古戸建のリフォームなどに使いたいです」と中村さん。

「安く購入した分、問題もいくつかある物件ですが、これを上手く維持・管理し、満室経営ができるようになれば、どんな物件でも投資していけるはずだと信じて所有しています。VALUは知名度のある大家さんほど、有利に使えるプラットフォームだと思いますよ。優待に『セミナー参加権』『個人コンサル』『リフォーム現場見学権』など付けると、VAを買う方は集まるはずです。特に一般的な不動産投資家は新しいサービスへの参入が遅い印象がありますから、早めに始めると良いのではないでしょうか」

9月4日の規約改正については「デイトレード的にお金を得ようとする投機家をかなり抑えたように思います』と分析。「代表の小川さんもインタビュー等で『VALUはSNS×クラウドファンディングみたいなもの』とおっしゃっているように、VALUの本質は『応援/支援』ですから。参加者が純粋に『活動を支援したい人/されたい人』に絞られていくと、今まで夢を諦めていた人にも、どんどんチャンスが巡ってくると思います」

VAの購入・売却は、日本円ではなくビットコイン建てとなる。仮に近未来、仮想通貨がスタンダードな決済手段になったとき、すでにVALUを使いこなしていれば仮想通貨への抵抗感もなくなっているはずだ。

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