写真© egashan-Fotolia

退去の際、住人の痕跡が色濃く残る壁紙。暮らし方によって差はあるものの、変色したり、大きな傷がついたりすると、退去後のリフォームで張り替える必要がある。壁紙が新品ならば、それだけで部屋の印象も変わってくる。

部屋の状況によっては退去のたびに張り替えねばならず、コストも時間もかかってしまう。しかし、そんな「傷んだ壁紙は張り替えるしかない」という常識を覆す方法がある。 

それが「クロスメイク」だ。クロスメイクを開発した株式会社 壁紙革命代表の萩原利男さんに話を聞いた。

素早く、安く壁を修復

クロスメイクとは、古い壁紙を張り替えずに、その上から専用の染色剤を塗ることで、壁紙を新品同様に蘇らせる独自工法。傷や穴ができてしまった壁でも使用でき、ビニールクロスのみ対応している。

「施工はとても簡単です。壁の穴や傷をシリコンで壁紙の模様(凹凸)をコピーし、クロス用パテに同じ模様を付ける方法『クロスコピー』で修復したあと、壁の隅や窓との境目から当社開発のコート剤・クロスメイクを塗っていきます。

そして電動式クロスメーカーで全体にコート剤を塗り、専用のロングハケでなじませれば完了。技術、道具いずれも特許を取得済みです。

キットさえあれば誰でも、ムラなく塗ることができますし、荷物も少なく、スタッフの中には電車で依頼主のところに向かう人も。養生する必要もなく、準備0分、片づけ0分のスピード感でできます」(萩原さん)

壁紙の修復は小さな傷から落書き、大きな穴にも対応できる。実際に施工の様子を見せてもらうと、確かに素早く、養生もしなくていい。そして仕上がりも美しい。

施工時間も大幅に短縮される。張り替えだと1日に40平米程度が限度だが、クロスメイクだと1人で200平米程度できるという。値段も6畳間の壁で、一般的なクロスの張り替えだと最安値でだいたい3万円くらい、クロスメイクは1万3500円、半額以下だ。

「貸住宅紛争防止条例(東京ルール)によって、法律上、日常生活での劣化、傷は大家さんが負担すると定められています。

通常通りに張り替えると、例えば下地のボードまで穴が空いている場合は直すために大工さんを入れなければならず、金額も余分にかかります。しかし、クロスメイクならこぶしくらいまでの大きさならふさいで補修できる技術があります。クロスの傷ももちろんクロスメイクで補修することができ、大工さんなしで修繕し、素早く、安く仕上げることができます」(萩原さん)

時間を短縮でき、金額も安価。しかし、メリットはそれだけではない。

次のページアクセントクロスのような使い方も