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みずほ、三菱東京UFJに三井住友……いずれのメガバンクも店舗を2割閉鎖し、従業員を3割削減する中期計画を発表しました。

 

「事務作業とか融資の審査を、AIにさせるらしいね……。でもさ、店舗が減ったら業績下がるでしょ」

 

はたして、そうでしょうか?

現実問題、店舗型のビジネスは軒並み、経営が悪化しています。特に顕著なのは百貨店の売上で、右肩上がりのビジネスはネット販売です。

 

「そう……でも、銀行と物販は違うでしょ。顔見て、顧客を審査するでしょ」

 

多くの人は、メガバンクも近隣の信用金庫や地銀のように、金利の逆ザヤで儲けていると思いがちですが、彼らは、為替や金融取引、信託販売などに軸足を移し始めています。

 

「何が言いたいの?」

 

メガバンクは「鵜飼の鵜匠」!?

今回も、これから大家さんになりたい方や、初心者大家さんに向けてお話しさせていただきます。

メガバンクは、個人なぞ虫けら同然です。唯一、横目で見て頂けるのは、3000万円を超える新築マンションや新築住宅、そして5000万円を超える投資用不動産への融資です。

それも、明確な属性の基準があり、画一的です。

勤務先の地位と年収、そして、過大な債務がないことが条件であり、それ以外は見向きもしません。

融資案件にしても、彼らは顧客を追いかけるような無駄な動きはしません。通常、取引先の不動産会社経由の案件しか扱わないのです。

 

「う~ん、いまいちよく分からない」

 

つまり、金融機関の融資担当者は、鵜飼の鵜匠でして、首を縄で絞められた十数匹の鵜が不動産会社とお考え下さい。

鵜匠は「いいか、しっかり太った鮎を捕まえてくるんだ」と鵜を調教して河に放つ。決して、鵜匠が河に潜って鮎を捕まえるような汚れ仕事はしないのです。

不動産会社は鵜匠である融資担当者から、内諾を得られる融資対象者の属性を教えて貰い、そうした方々のみに営業を掛けるわけです。

 

「なるほど……。それで、メガバンクはサラリーマン大家さんとは縁遠いと言うわけだ」

 

そう、メガバンクの先には型に嵌めようとする不動産会社がいるので、相場と同じか多少割高の不動産しか入手できません。

特に、融資業務もAIに任せるとなると、個人への融資も型通りの融資しか応じなくなることでしょう。決して、私たちのメインバンクになることはありません。

 

「だったら、どうすんのよ」

 

前回、戸建2軒を自己資金で入手し、強固な財務基盤を作り、金融機関から好まれる属性を作り上げることが、最初のステップと申し上げました。

今回、申し上げたいのは新たなるステップです。

目指すステップでは、融資で地方の戸建もしくはアパートの入手を目指します。

 

「え!? メガバンクだったら営業地域が全国区だから、地方の物件にも融資できると思うけど、地銀や信金だと無理でしょ」

 

正解! よくご存じですね。

とはいえ、私が推薦するのは首都圏や地方の大都市ではなく、中堅の市区町村です。大半の方にとって、居住地域から遠方の物件ですから、お住まいの地域を管轄する金融機関の営業範囲ではありません。

 

「ほらぁ、だろ? やっぱ、地方の物件を購入するならさ、メガバンクじゃないとダメなんだよ。そうじゃないの?」

 

そこで、セカンドステップで門を叩くべき金融機関は、なにを隠そう、日本政策金融公庫! 一昔前は、国金(国民金融公庫)と呼ばれていました。

 

「こっきん? ああ、なんか聞いたことある。それって、本当に貸してくれるの? 預金を積めとか言われない?」

 

日本政策金融公庫は、政府系金融機関でして、預金を集めることをせず、融資しか担当業務のない金融機関です。ですから、預金実績は、もともと必要としないのです。

しかも、融資地域は全国であり、担当支店は、皆さんの住居、もしくは勤務先の住所を管轄する支店が一括管理してくれます。

日本政策金融公庫が融資に積極的なワケ

 

「じゃ、北海道の物件を購入するとしたらさ、北海道の調査に東京の支店担当者が出張するの?」

 

いいえ、北海道の支店の担当者が調査をして報告書を東京支店に送ります。預金収集業務がないので、融資に関しては連携が取れているのです。

 

「へぇ~、でもなんで知らないんだろ?」

 

日本政策金融公庫は営利団体ではありませんから、広報活動は限定されており、ましてやCMも流していません。ですから、認知度は低いのが実情です。

しかも、3年半続いた民主党政権時に「融資実績は下がっているじゃないですか、これは、役割を終えた証拠です。仕分けの対象に上げてもいいのでは? そもそも民業圧迫でしょ!」と、まな板に乗せられた経験があるからか、融資には積極的です。

特に、女性には創業者資金として700万円を担保なしで融資する制度もあるので、知る人ぞ知る金融機関となっています。

セカンドステップでは、ファーストステップで築き上げた2軒の戸建を背景として、100万円の運転資金を借りること。

これで、融資対象者として、日本政策金融公庫に認知して頂くことです。

次回のサードステップでは、日本政策金融公庫で融資を受け、更なる戸建の積み増し、もしくはアパートを購入する方法についてご説明いたします。