ベランダをぐちゃぐちゃにされた、実際の被害写真

今回のご相談は、「外装塗装工事の業者が許可なくベランダに入ったらしく、洗濯物に切り込みが入っていた」と入居者から連絡を受けた場合の対応です。

所有するアパートの外壁塗装の工事を行ったところ、業者さんが許可なく入居者のベランダに侵入していたようです。ベランダに置いてあったもの(物干し竿やすのこなど)がぐちゃぐちゃになっていただけでなく、洗濯物に複数回切り込みが入っていたと入居者から連絡がありました。大家としてどのように対応すべきでしょうか?

洗濯物に不自然な切り込み

まずは事実の確認を

今回のご相談はあまり聞いたことのないような話で驚きますが、そんなこともあるのですね。洗濯物に「ついうっかり」切り込みが何度も入ってしまうとなどいうことは通常考えられません。したがって、もし切り込みが事実なら、過失によるものではなく、いたずらや嫌がらせなど故意による損壊行為の可能性が高く、悪質です。

さて、入居者から連絡を受けた大家としては、事実を確認しなければなりません。まずは入居者のもとに行き、「ぐちゃぐちゃ」になったというのは具体的にどういうことなのかを把握します。

整理して置かれていた物が乱雑になっていたということなのか、それだけでなく物干し竿やすのこが壊れてしまっているのかは、損害賠償の要否にもかかわってきますので重要です。

洗濯物についても、実際に切り込み入ったものを見せてもらって、切り込みの程度や、刃物など鋭利な道具できれいに切られている状態なのか、それとも何かに引っかかって切れてしまっている様子なのか、などを把握します。

入居者の苦情どおりの状態が確認できた場合には、今度は業者に入居者からの苦情の内容と実際の状況を伝えます。

・ベランダに入ったのか
・外装塗装のためにベランダに入る必要があったのか
・ベランダに入ることについて入居者に承諾を得ていないのか
・ベランダに置かれていた物を動かしたのか
・洗濯物に切り込みを入れたか
・切り込みは入れていなくとも洗濯物に触ったか

などについて、業者の言い分を聞くことになるでしょう。

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