「差別化で入居がつきやすい」「おしゃれで若者に人気」―。個性の強い「デザイナーズ物件」に、そのようなイメージを持つ人は多く見られる。しかし、実際のところ、投資対象としてのデザイナーズ物件は果たしてどれだけ魅力があるのか。

都心の単身者向け物件から郊外のファミリータイプまで、デザイナーズ物件のメリットとデメリット、成功ポイントを、投資家の実例をもとに検証してみよう。

初めてのデザイナーズアパートで利回り10%を達成!

築17年の中古アパートと、今年2月に新築したアパートの2つのデザイナーズ物件を所有する蔭山直和さんは、デザイナーズ物件のメリットを十二分に生かして利益を上げている。

父親が不動産投資をしており、父親名義の物件を引き継ぐなど不動産投資の世界に早くから関わっていた。2014年に父親名義で購入したのが、調布市の当時築14年の中古デザイナーズアパートだった。

「入居付けには差別化が大事だという観点から、以前よりデザイナーズ物件に関心がありました。調布の駅から15分ほどのデザイナーズの中古アパートを税理士さんから紹介され、購入を決めたんです」(蔭山さん)

キューブ型の建物で、調布市指定の保存樹木である欅の並木と調和したたたずまい。リラックスできる居住空間がコンセプトで、各部屋の内装が異なっている。エントランス部分には若手アーティストの作品が展示され、無機質な空間を温かい雰囲気にしている。

蔭山さんの所有するデザイナーズ物件の外観

蔭山さんの所有するデザイナーズ物件の外観

蔭山さんの所有するデザイナーズ物件のエントランス

全12世帯で、すべて単身者向けワンルーム。約1億円の購入費のうち、2割近くを自己資金で賄い、残りを銀行の融資によって補った。家賃は平均で6万5000円。地域の相場よりも1割近く高めに設定している。「おかげで現在の利回りは10%近くで回っています。駅から少し離れていても、デザイナーズ物件の強みで客付けがよく、常にほとんど満室です」と蔭山さんは話す。

次のページ差別化に成功、新築デザイナーズアパートで利回り11%に