「星野リゾート」が大阪市内に進出することが決まっている。場所はJR「新今宮」駅前。関西在住者の印象からすると、お世辞にもリゾート地に相応しいとは言えない場所だ。むしろ住宅地としての人気が極端に低いエリアである。なぜ星野リゾートは新今宮に進出するのか、そして周辺の不動産市場がどのように変わっていくのかを考えていきたい。

ガラが良くない「新今宮」

星野リゾートの大阪進出が発表されたのは2017年4月。大阪市が実施したプロポーザルに応募し、その案が採用された。開発事業者が募集された場所はJR大阪環状線「新今宮」駅のすぐ北側、ホームに面した約1万4000平米の土地だ。「都市観光客をターゲットにした新しいスタイルのホテルとして、2022年開業を目指して計画(星野リゾート WEBサイトより引用)」されている。

ホテルの建物と一体になるような緑地「みやぐりん(仮称)」 参照:星野リゾートニュースリリース

30平米~の客室608室を予定  参照:星野リゾートニュースリリース

星野リゾートと言えば、言わずと知れた上質なリゾート宿泊施設の運営企業。「星のや」「リゾナーレ」「界」等のブランドを持ち、温泉がある、マリンビューがある、峡谷を臨む等のイメージがあるだろう。

一方、進出が決まった新今宮と言えば、海も無ければ温泉もない。美しい借景があるわけでもない。ここまで書くと地元関係者にお叱りを受けそうだが、あまりガラが良くないため、多くの人は住みたがらないエリアだ。不動産ポータルサイトで検索してみても、JR環状線「芦原橋」駅から「今宮」駅、「新今宮」駅にかけては周辺と比べて極端に賃貸相場が安く、賃貸需要のなさがうかがえる。

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