内本智子さんが語る「物件売却のコツ」とは？

天野

今日は出口戦略について学ぶぞ～！ でも出口戦略って、物件を売る時の話じゃないの？ まだそこまで考えたこともないけど…。

出口戦略とは？ 売却派の先生登場

内本

こんにちは。本日、出口戦略についての講師をさせていただきます、内本智子と申します。

天野

よろしくお願いします！ すみません、出口戦略ってまったく分からないんですが…。

内本

出口戦略というのは不動産の場合で言いますと、持っている不動産をいつどのように売却するか、もしくは持ち続けるのか、または建物を解体して更地にということもありますが、そういうことに関する考えや計画ですね。私の場合は収益物件を買って最後まで持つわけじゃなくて、途中で売却する派なのですよ。

天野

じゃあ、今日は売却する派としていろいろ教えてくれるわけですね。

内本

はい、よろしくお願いします。まずこちらが私の保有物件なのですが…。

天野

こんなに持ってるんですか!?

内本

この他にももっとあります。首都圏で東京・千葉・埼玉とありまして、現在では、千葉と埼玉で10棟150室ほど持っております。

天野

えー!! スゴいなぁ。建物一棟まるまるをこんなにたくさん持ってて、この他にもまだまだあると。

内本

写真①のように3棟一括で買っているものもあります。だいたい3、4階建てくらいの建物が多いです。

天野

へぇ～。ちょっと似てる感じのが多い気がしますが、狙って？

内本

例えば、写真②は埼玉の杉戸町、③は千葉の北柏の物件なのですけど、これは公売で買った物件です。

天野

公売っていうと、国が管理してる物件をみんなで値段をつける競売みたいな……それっていつやってるんですか（笑）？

内本

年に3回くらいですね。2月、6月、10月くらいに。杉戸町のは国土交通省の、北柏のは会計検査院の宿舎だったのです。そういったものを買ったのでたまたま形が似ているのです。

天野

それって値段は相場より相当お安くなってるんですか？

内本

競売なので最低でいくらっていう目安があって、それ以上ではありますが。

天野

そういった掘り出し物の物件を買ってある程度お客さんをつけて、5年、10年運営していくと。

内本

そうですね。ただ、基本的に私の場合は大型物件、例えば1Kが47室あるようなのとか、①の3物件に関しては、今売却したら時価相場で4億円くらいすると思いますが、そういうものは長期で保有しようと思っていまして。

天野

えっ？ 買った時よりは圧倒的に値段は上がってるんですよね？

内本

1億くらいは上がっています。

天野

それでもまだ売却しない？

内本

築年数がまだ若いのですよ。こちらのはまだ築18年とか。満室ですし。築25年くらいまでは持とうかと。小さめの物件に関しては、話があって買いたいという人がいれば途中で売却しようかなと。

天野

売るっていうのはいかに高く売るかってことでしょ。

内本

高く売るっていうよりは、金利0.9％とか1.0％位で借りている、こういう低金利のものは長く持とうと思っています。売却するにも仲介手数料とかものすごくかかるので、そういうのは長めに保有して。私の場合はRCばっかりなので途中で売却はするのですけれども、物件によって長期保有するものと短期保有するものを分けているのです。

内本さんが語る「物件売却のコツ」とは？