他人の言うことを鵜呑みにしてはいけない―。不動産投資の「鉄則」だ。それでもなお、人に勧められるがままに物件を購入し、思うように収益が上がらず苦しむ人は後を絶たない。

以前、楽待新聞では「新築ワンルームに人生を狂わされた男たち」と題し、区分マンション投資で失敗した3人の投資家を取材した。取材を通じて分かったのは、常識のあるごく普通のサラリーマンでもこうした事態に陥る可能性があるということだ。

一体なぜ、彼らは他人に言われるがままに事を進めてしまったのか。その答えを知るには、実際に営業を受けてみることが最も手っ取り早い。

そこで編集部では、投資用マンション営業の現場に潜入取材を敢行。どのようなトークで近づいてくるのか? 物件はどのようなものなのか? シミュレーションは妥当なのだろうか? を検証した。
今回はその様子を前後編2回に渡ってお届けする。

目印は「バインダー」

潜入調査を行うには、まず営業マンに接触しなければならない。SNS等で情報収集をしたところ、どうやら彼らはJR新橋駅前の「SL広場」に頻繁に出没するらしい。ある平日の午後6時、さっそく現地に足を運んでみることにした。

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