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不動産の所有権は、使用権担保権処分権の3権能の総称です。

 

「どういうこと?」

 

【使用権】とは、

その不動産を誰が使うかということであり、

マイホームの場合は自己使用、

貸家の場合は、入居者に使用権を貸し、

その対価として家賃を受け取ることです。

 

【担保権】とは、

不動産を銀行などに担保提供してお金を借りることであり、

 

【処分権】とは、

建物を売ったり、壊したり、増築したり、

土地を売ったり、合筆したり、分筆したりする権能です。

 

「で、大家さんはさ、自分で使うんじゃなくて、他人に貸すわけだ。

晴れてオイラも大家さん! 家賃が楽しみだなぁ~」

 

おめでとうございます。

ただ……

 

「ただ、何? なんか、文句でも言おうっていうの?」

 

確かに、大家さんとなるには、

物件を所有するか、第三者の不動産を転貸して、

他人に貸すことのできる状態にならなければなりませんから、

大きなハードルをクリアーしたことは間違いありません。

 

しかしながら、ここからが本番です。

大学受験でも受かれば良いというものではありません。

目指す大学に入学して、どんな知識を得るのかが問題であり、

大家さんの資格である最低限の所有権を得たとしても、

未だ、入居者がいないなら、

家賃が入金されていないのですから、

次なるハードルに向け兜の緒を締め直す必要があります。

 

「いやいや、オーナーチェンジだからさ、もう入居者はいるのよ。

残金納付の時に、ついでに建物賃貸借契約のまき直しもしたし、

日割りで家賃も貰ったわけ。

な~んも、心配ナッシング! ってわけなのよ。

どう? ぐうの音も出ないでしょう」

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