PHOTO: iStock.com/Jelena83

無縁社会が叫ばれるなか、自死はもちろん、誰にも看取られずに命を落とす人が増えている。楽待新聞でも以前、孤独死が起きたと見られるアパートの一室で特殊清掃の現場を密着取材した。

高齢化が進む日本では、高齢者の孤独死対策が急務。自治体や民間企業が「見守りサービス」などを展開しているが、解決の目処は立っていない。孤独死はどのように起きるのか。そして数多あるこうした見守りサービスはなぜ普及しないのか。

第一発見者しか知らない「現場の壮絶さ」

「多くの場合、第一発見者となるのは私たち不動産管理会社や大家さん。その精神的ダメージは計り知れないほど大きいです」

管理会社に勤務し、千葉県内を中心に2000軒以上の物件を管理している藤原忠義さん(44歳・仮名)はため息交じりにこう語る。

「20年以上この仕事をしていますが、入居者が亡くなっている現場を何度も見てきました。自然死は数知れず、自死も5件ほどありました。特殊清掃をお願いした『事故物件』は10件ほどでしょうか。2年に1回のペースです。最近では独特の異臭で判断できるようになりましたので、すぐに警察を呼ぶようにしています」

藤原さんがいままで一番つらかったのは、入浴中にお亡くなりになったケース。溶けるように腐食が進み、浴槽の中でどろどろの状態になっていたのだという。

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