PHOTO: iStock.com/Tashi-Delek

はじめまして。私は「建物の法律家」という肩書で、違法建築の適法化や用途変更といった法的に問題のある、あるいは法的に難易度の高い建物の改修・改装を専門にコンサルティング・設計を行っている一級建築士です。

私たちの会社には年間50件以上の「建物の法律」に関する相談が寄せられます。それらは今ある建物を改修する過程で、あるいは改修した後で、法的な問題に直面していることが判明している場合がほとんどです。

なぜこういうことが起こるのかというと、オーナーはもちろん、工事業者や建築士でさえ、「改修の法律」について精通している人が少ないからです。私たちへのご相談内容から想像すると、安易な考えで着工してしまい、問題に後から気づく、という事が多いようです。改修工事は新築よりも工事の規模が小さいので、低コストで難易度もそれほど高くならない、と考えがちですが、そうでない場合も多いのです。

知らないうちに違法建築を作っていませんか?

建物を新築する場合には、確認申請という手続きが必要になります。一方、建物を改修する場合、既にある建物に手を入れるので確認申請は必要ない、と思っている方もおられます。しかし、一定規模以上の増改築や、建物の用途が変わる場合には、確認申請の手続きが必要になります。また、確認申請が必要ない範囲だからといって何をやってもいいというわけではありません。下手をすれば、知らないうちに違法建築物を作ってしまうことになります。

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