売却してキャッシュがどのくらいあるかで判断!東京都 T.Kさん(会社員)

column_sell01
東京都 T.Kさん(会社員)
売却物件
静岡県の区分マンション(1K)
購入時期
2010年
売却時期
2012年
購入価格
100万円
売却価格 140万円
売却益 40万円(諸経費を引くとほぼ利益なし)
運用益 0万円(リフォーム費用などを引くとほぼ利益なし)

管理しづらかった地方の格安物件

物件自体が安かったので、2年半ほど前にほとんど衝動買いで購入しました。
私は東京在住ですが、物件は静岡県内の小さな区分マンションでした。
現在も都内でサラリーマンをしているので、静岡県の物件は手を入れたり、宣伝をしたりするにはちょっと遠く、あまり手をかけることができませんでした。

またよく知っているエリアなら、離れていても電話一本で業者さんを手配できるのですが、このエリアはそれまであまり関わったことがなかった場所なので、やりにくいということもありました。

一番の失敗は、物件を細部まできちんと確認していなかったことです。
電気温水器やエアコンは20年以上前の古い型のもので、交換すれば30万円以上は確実にかかってしまいます。
こうした費用や将来発生する修繕費と収益のバランスを考えると、早期に売却して、もっと管理しやすい物件に買い換えたほうがいいと判断し、売却しました。

売却で苦労した点は、価格設定です。
値引き設定に応じる下限値をどれぐらいにするか。
このラインを簡単に変更すると業者さんのほうも困ると思ったので、結構悩んだのですが、一旦決めたラインを変えないという方針を貫きました。

売却して良かったのは、利益を確定できたことです。
実際には取得税や登記費用などはかかりましたが、購入価格よりもプラスで売却できたので、損は発生しませんでした。
また今後かかるであろう修繕費の懸念もしないで済むので一安心です。

ただ、これまで扱ったことのない区分マンションだったので、もう少しの間持ってみて、どんな感じかを実感したかったという思いはありますね。

衝動買いに走ってしまった反省はあるのですが、価格が安かったのと、赤字を出さずに売却できたので、自分の中ではまあ満足なほうです。
点数をつけるなら95点ぐらいでしょうか。
またひとつ勉強になりました。

 

景気が上向きかけた今が絶好の売却時期!

私の場合、物件を保有するか売却するかの判断基準は、実際に残る利益がどうかという点です。
基本的に安く買っているので損切りはこれまでも発生していませんが、保有し続けた場合のキャッシュと、売却して利益確定した場合のキャッシュのどちらにメリットがあるか。
今回の場合は、後者でした。

売却価格は損が出ないことが前提で設定します。
今回の場合は、ほぼプラスマイナスゼロになりましたが、通常の場合、売出価格は過去の売買事例よりちょっとだけ高い額にします。
よっぽどひどい物件なら別ですが、基本的にそういったものは購入していないので、売出価格は売れても売れなくてもどちらでもよいというスタンスで設定します。

政権が代わってから、景気はひとまず上向きになったようには見えます。
この先どうなるかは神様しか知らないことですが、今は物件の売却には向いている時期ではないかと思います。
特に一棟物件は不足してると言われていますから、良いタイミングではないでしょうか。

これまでの経験からすると、大抵の物件には、良い点もあれば悪い点もあります。
悪い点ばかりが目についた場合、「ババ抜き」と同じで早く売却して手元から離したくなりますが、それでも自分で見て購入し、一度は保有した物件です。
投げ売りなどせずに、売るときにはそれなりの愛情を持って扱ってあげれば、良い結果につながると私は信じています。