楽待新聞が先日報じた通り、投資用アパートの融資でオーナーの預金残高を改ざんしていたことが明らかになった「TATERU」(東京都)。調査を進めていくと、複数のオーナーが同様に「エビデンスを改ざんされた」と証言し、さらに頭金の貸付やレントロール偽装などの行為も発覚。急激な成長の裏で、創業初期から不正が横行していた実態が浮かび上がってきた。
20万が900万に
TATERUは今年5月、投資用アパートの融資にあたってオーナーの預金残高を改ざんして金融機関に提出していたことが発覚。今月4日に外部の専門アドバイザーを中心とした特別調査委員会を設置し、ほかに預金残高の改ざんがあったかどうかを調べているが、取材に対して複数のオーナーが「預金残高の改ざんが行われていた」と証言した。
「先日、西京銀行から『残高900万円で提出されていますが正しいですか』と電話で聞かれたので、『TATERUの担当者には20万円の残高しか送っていません』と伝えたら、困ったように苦笑いしていました。他のオーナーの人からも同じように言われているのかもしれません」
愛知県のBさん(30代男性)は昨年9月、9300万円で県内のTATERUアパートを購入した。TATERUの担当者からは2つの口座の残高を提出するよう求められ、残高のスクリーンショット2枚を送付。しかし今月、西京銀行に当時の資料を確認してもらったところ、残高が改ざんされていたことが発覚した。
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