なぜ、不動産投資の失敗は繰り返されるのか。

期待に胸を膨らませて物件を購入したにもかかわらず、経営難に陥ってしまい後悔の念に苛まれるオーナーは後を絶たない。そういったオーナーに話を聞くと、不動産会社が提示した収支シミュレーションを鵜呑みにした結果、計画通りの収支が達成できず立ち行かなくなってしまうケースが多いことが分かる。

この連載では、そのような投資家の失敗事例を通じ、自らの手でシミュレーションを行うことの重要性について考えていく。

初回は預金残高の改ざんやレントロール偽装などの不正が発覚した「TATERU」の問題を取り上げる。特別調査委員会が不正の有無について調査を進めているが、今回は別の視点から、投資対象としてのTATERUの物件、そのシミュレーションの妥当性について検証してみたい。

複数のオーナーから提供された当時のシミュレーション資料を確認すると、投資対象としては疑問符が付くケースも多い。今になって問題に気付いたオーナーたちの多くは「しっかりと考えてから購入するべきだった」と後悔の念を抱いている。彼らはなぜ、物件の購入を決断してしまったのか。

この記事は会員限定記事です。続きは会員のみお読みいただけます。

会員登録(無料) ログインして続きを読む