「楽待」を運営する株式会社ファーストロジックが、日本将棋連盟主催の「全国オール学生将棋選手権戦」に協賛していることをご存じだろうか。

社名の通り、「論理的に筋道を立てて考える」ことを重視するファーストロジック。日本の伝統文化である将棋を通じ、若い世代に論理的に考えることの大切さを知ってほしいという思いから、将棋の普及に力を入れている。

2019年1月5、6日の両日にも、「ファーストロジック杯 第33回全国オール学生将棋選手権戦(個人戦)」が開催予定だ。

今回、この大会の開催を前に、日本将棋連盟の会長である佐藤康光九段と、オール学生将棋選手権戦への出場経験もあるという、高見泰地叡王に特別インタビューを敢行。オール学生将棋選手権戦の実際の雰囲気とは? 将棋に大切なこととは? 数々の活躍を重ねる2名の棋士に聞いた。

「下克上できる」オール学生将棋選手権戦の良さ

―オール学生将棋選手権戦の意義や目的はどのようなものでしょうか。

佐藤康光九段 小学生の大会、中学生の大会…と出場者が限定された大会が多いですが、このオール学生将棋選手権戦はどんな世代でも学生であれば参加できます。小学生が大学生と戦う場面もあり、夢というか、楽しみがあるというのがほかの大会とは違う部分かな、と思います。

高見泰地叡王 学生というくくりで戦える大会というのは珍しいですね。小学生でも下克上があり得ますし、例えば大学生の人と指せる、ぶつかる気持ちで戦えるというのは、結果以上にいい経験や思い出になって次につながると思うので、そこがこの大会の良さですね。

―年齢が離れた人が戦うことで、新たに生まれるものもあるのでしょうか。

佐藤九段 小学生は夢を持つこともできますし、大学生などになれば、小学生の子たちと戦うことで、もちろん「受けて立つ」ということもあるでしょうが、自分の昔のことを思い出したり、初心に返ったりということもあると思いますね。

―実際の大会の雰囲気をどのように感じていますか。

佐藤九段 前回の団体戦(ファーストロジック杯 第33回全国オール学生将棋選手権戦 団体戦)を会場で見ていましたが、最後まで引き締まった時間が続き、そして楽しい時間が多かった。

普通の大会であれば負けてしまったチームは早くに帰るということもあると思いますが、この大会では最後までずっと見ている人が本当に多い。皆さんの熱い思いを感じ、将棋が本当に好きで、楽しんでいる人が多いんだな、と実感しました。

負けたチームでも最後までみんな話が尽きなくて、真剣勝負の場でありつつも、交流を深める場でもあるのかな、と思いました。「学生」という一体感が会場に充満していたので、とてもありがたいことです。

佐藤康光(さとう・やすみつ) 1969年10月生、49歳。京都府八幡市出身。田中魁秀九段門下。永世棋聖の資格を保持する。2017年2月より、日本将棋連盟の会長。

―高見さんは小学5年生の時に全国オール学生将棋選手権戦の個人戦に参加されています。当時の思い出は何かありますか?

高見叡王 初日は同年代も多かったのですが、勝利を重ねて2日目まで行くと、名のある大学の学生の方と当たったのを覚えています。

当時、私は「研修会」で奨励会入りを目指していました。研修会の例会日とオール学生将棋選手権戦の2日目が同日で、しかも同じ将棋会館で開かれていたので、研修会で教えてくださる先生も、私を応援してくれていたのが印象深いです。

―小学5年生が大学生と勝負する時は、どのような気持ちで臨むのでしょうか。

高見叡王 小学生だけの大会であれば、「勝たないといけない」と優勝を目指していくんですが、オール学生将棋選手権戦は周囲が先輩ばかりなので、「自分がどこまで行けるか」というのが純粋に楽しみでした。

立命館大学や慶応大学など、強豪と言われる大学の方と当たると本当に楽しくて、「自分の力を出せればいいな」と思って盤上に向かったのを覚えています。

高見泰地(たかみ・たいち) 1993年7月生、25歳。神奈川県横浜市出身。石田和雄九段門下。第3期(2018年)、タイトル戦に昇格した叡王戦を制し初代叡王に輝く。

―将棋連盟として、大会に参加する学生に期待していることはありますか。

佐藤九段 どんな大会も、培った実力を発揮してもらう、学校で言えばテストのような場所だと思いますが、将棋の場合は相手との真剣勝負の場でもあります。

そういう中で、将棋の技術面はもちろん、精神的な面も含めて体験していただきたいと思います。苦しい時、負けてしまう時もそうですし、将棋の盤面上においても未知の局面は多々あります。そういうことを体験しながら、今後の人生で、何かしら役立てていただけるような場になってほしいですね。

―技術面だけでなく、精神面も重要なんですね。

佐藤九段 将棋は、我々プロの棋士であっても精神的な部分が非常に大きい(勝ち負けの)要素の1つになります。ただ、こういった面は実戦を積まなくてはなかなか学べないと思うので、将棋を通じて精神修養と言いますか、成長の一助になっていただければ。

「盤上さえ良ければいい、という考えはだめ」

―将棋に大切なことというのはどのようなことだと感じていますか?

佐藤九段 なかなか一口に説明というのは難しいですが…(笑)。やはり、相手との戦いであると同時に、自分との戦いでもある競技だと思うので、自分自身の鍛錬でしょうか。

私自身も子供のころから将棋を覚え、今はプロになったわけですが、将棋を通じて自分の人格が出来上がった部分があります。正しい道を進んでいかねば、勝利は得られない。常に精神的に自分を律していかないと、成長できない。こういう部分を、将棋を通して学びました。

高見叡王 常に向上心を持ち続けることです。将棋では、「ここまで強くなったから良いか」と思っても、周りの棋士がどんどん強くなって、結局終わりがない。ずっと上を目指す、強くなりたいという気持ちを持っていなくてはいけないと感じます。

そして、佐藤会長もおっしゃいましたが、やはり人間性というか、今まで生きてきたことがすべて盤上に表れると思います。盤上さえ良ければいい、というのではなく、人としても成長することが将棋においても大事かな、と思いますね。

―共通の認識として、「人間性」の部分が大事なんですね。

佐藤九段 将棋の大会を開くと非常に感心するのが、小学生から年配の方まで、とても礼儀正しく、集中力がすごいことです。小学校の低学年であれば、走り出してしまう子がいても不思議ではないと思いますが、そういうことがなく、皆同じ気持ちで集中して、礼に始まり礼に終わる。将棋というゲームがそういう部分を持ち合わせているからこその良さかな、と感じます。

学生の方も、将来大人になって、ほかの世界に出ても恥ずかしくないふるまいは、将棋を通じて自然と身についているのではないでしょうか。

―「楽待新聞」の読者は不動産投資家の方々なのですが、メッセージをいただけますか?

佐藤九段 将棋においては「論理的思考」…ファーストロジックさんの社名でもありますが(笑)、この論理的思考が棋士の場合は基本です。ただ、やはり想定外と言いますか、論理を超えるようなケースも勝負の場ではあります。そういう時に自分なりの思考で先を読んでいくことの必要性は、多少相通じる部分があるのかな、と思います。

高見叡王 そうですね。将棋にはいくら勉強してもたくさんの可能性があって、全部網羅することができない。

想定外のことに、一局のうちに1度は必ず出会うんですが、そういう時に動じないというか、そこでむしろ深呼吸して冷静さを取り戻すことが、そのあとの「悪くない」判断につながりやすいのかな、と思って、自分に言い聞かせていますね。

―ぜひ、色紙に揮毫(きごう)をいただければ…そして、その言葉を選ばれた理由をお教えいただけますか?

高見叡王 はい。「紫電一閃」です。紫電は刀を振ったときの一瞬の光、一閃はひらめき、ということですが、将棋ではひらめきが大事なので、この言葉が好きなんです。

ちょっとのひらめきや、少しのことで状況が大きく変わるという意味で、今の自分にピッタリだと感じています。…それと、実は「紫」が母校の立教大学のカラーなので、そういう意味も入っています(笑)。

佐藤九段 「天衣無縫」。技巧をこらさず、自然のままで美しい、という意味ですが、将棋もまさに、美しさを求めながら指したいと思っています。

佐藤九段、高見叡王という実力を十二分に備えた棋士は、口をそろえて「人間性を磨くこと」の重要性を語る。これは将棋だけでなく、不動産投資、あるいは人生においても重要であることは、言わずもがなだろう。また、実戦を重ね、自分自身で冷静に判断すること。これも将棋・不動産投資のどちらにおいても必要になってくることだと、実感できる取材だった。

「ファーストロジック杯 第33回全国オール学生将棋選手権戦(個人戦)」は、2019年1月5、6日、東京・神田の御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで開催される。

ファーストロジックの担当者は「小・中学生も高校生・大学生に勝利するような活躍をしていただきたいと思いますし、高校生・大学生は実力の差を見せつけられるような活躍を期待しています。今年もドラマチックな大会になることを楽しみにしています」と話す。

今大会ではどのような熱戦が繰り広げられるのか、期待が高まる。

(楽待広報部)

佐藤九段、高見叡王に揮毫いただいた色紙を、
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