「借金せよ。現金は持つな。不動産を買い続けよ」

バブル景気で土地価格が高騰を続けていた1980年代後半、「サラリーマン不動産投資家」の第一人者として知られる田中実さん(73)はこんなスローガンを掲げて投資用不動産を買い進めていった。ほぼ資金ゼロの状態から、フルローン・オーバーローンで区分マンションや一棟アパートなど計74室を購入。「普通のサラリーマンが無一文から10億円の資産家に」とメディアでも注目を集め、「茨木良介」名義の著書はワンルーム投資人気の火付け役となった。

しかしその後、1990年初頭にバブルが崩壊。キャピタルゲイン狙いで規模を拡大していた多くの不動産投資家が破綻に追い込まれた。そんな中、田中さんは2016年まで20年かけて6億円の借金を完済し、月100万円の家賃収入を得る不労所得生活を実現している。

今回は、サラリーマンによる不動産投資の黎明期を知る田中さんにインタビューを敢行。バブル期のワンルーム投資の実態から、いかにしてバブル崩壊を乗り切ったか、そして未来の不動産投資市況まで語ってもらった。

会員限定記事です

この記事の続きを読むには、会員登録が必要です
会員登録(無料) ログインする