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不動産投資業界にとって、2018年は話題に事欠かない年であった。また、先日の記事で報じたとおり、金融機関のサラリーマン投資家に対する融資姿勢の変化が如実に表れた年とも言える。

そんな業界の転換点となった2018年の「投資用不動産の市場動向」を、楽待に掲載されている物件情報をもとに解説する。日本全国を8つの地域に分け、各地域の動向を2013年からの推移とあわせて紹介していこう。

「北海道」は一棟マンション価格が2年連続で下落

・一棟アパートは物件価格が4年連続で上昇し、前年比+128万円。表面利回りは前年比‐0.01ポイント。

・一棟マンションの物件価格は前年比‐595万円と2年連続で下落し、2014年の価格に迫る。表面利回りは前年比+0.5ポイント。


「東北」は一棟アパートの価格上昇が依然続く

・一棟アパートは、物件価格が前年比+413万円と上げ相場が依然続く。表面利回りは前年比-0.4ポイント。

・区分マンションの物件価格が前年比+99万円と上昇。表面利回りは前年比+0.01ポイント。


※東北:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県

「関東」のみ一棟アパート価格は上昇せず

・一棟アパートの物件価格は前年比-7万円の横ばい。表面利回りは前年比+0.04ポイント。

・区分マンションは5年連続で物件価格が上昇し、前年比+181万円。表面利回りは前年比‐0.07ポイント。


※関東:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

「北陸甲信越」は一棟マンションの価格が大幅に上昇

・一棟マンションは前年比+1,227万円と物件価格が大幅に上昇。表面利回りは前年比-0.13ポイント。

・区分マンションの物件価格は2年連続で下落し、前年比-42万円。表面利回りは前年比+0.84ポイント。


※北陸甲信越:新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県

「東海」は一棟マンション価格が3年連続で下落

・一棟アパートの物件価格が前年比+526万円と高騰。表面利回りは前年比-0.38ポイント。

・一棟マンションは3年連続で物件価格が下落し、前年比-1,256万円。表面利回りは前年比+0.21ポイント。


※東海:岐阜県、静岡県、愛知県、三重県

「関西」は一棟アパマンの値上がりが続く

・一棟アパートの物件価格は、前年比+372万円で2年連続の値上がり。表面利回りは前年比-0.08ポイント。

・一棟マンションも2年連続で上昇し、物件価格は前年比+134万円。表面利回りは前年比-0.13ポイント。


※関西:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県

「中国四国」は全種別で物件価格が上昇

・一棟アパートの物件価格は、前年比+749万円と大きく上昇。表面利回りは前年比+0.08ポイント。

・一棟マンションは依然として価格高騰が続き、前年比+381万円。表面利回りは前年比-0.24ポイント。


※中国四国:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県

「九州沖縄」は一棟アパート価格が4年連続で前年比超え

・一棟アパートの物件価格は前年比+177万円、4年連続で前年比を上回る。表面利回りは前年比-0.01ポイント。

・一棟マンションは3年連続で下落となり、物件価格は前年比-395万円。表面利回りは前年比+0.02ポイント。


※九州沖縄:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

一般的に、融資が締まれば物件価格は下落する。しかし、関東以外の全地域で一棟アパートの物件価格が上昇するなど、今回の調査結果では大きな影響はまだ見られなかった。

ただし、融資の影響を受けやすい一棟マンションは特定の地域で価格が下落しており、2019年はその他地域や物件種別にも拡大する可能性が十分にある。引き続き、楽待では市場の動向を定期的に調査し、発信していきたい。

※本記事は楽待に掲載された物件情報を基に当社が独自に作成したものです。その内容および情報の正確性や完全性を保証するものではありません。

(楽待新聞編集部・藤江良、久保知輝)