「楽待」を運営する株式会社ファーストロジックが協賛する「ファーストロジック杯 第33回全国オール学生将棋選手権戦(個人戦)」(日本将棋連盟主催)が1月5、6日の両日、東京・神田の御茶ノ水sola city Hallで開かれた。

参加者数は、過去最多となる333人。全国から集まった小学生から大学院生までが熱戦を繰り広げた。

今回は、この大会の模様をお届けするとともに、ファーストロジック社員2人が受けたプロ棋士による指導対局とはどのようなものなのか、リポートする。

優勝者は高校生

5日の朝、参加者全員が一斉に対局を開始すると、静かな空間に駒の音だけが響き渡る。盤を見つめるその表情は、皆一様に真剣そのものだ。午前中は、2勝通過2敗失格の予選が行われ、午後にトーナメント戦へ。

熱戦を制し、優勝したのは北海道滝川高3年の武沢涼介さん。表彰状や盾などのほか、ファーストロジック賞として10万円相当の彫埋駒セットが贈られると「学生大会で良い成績を残せたのは初めて。本当にうれしいです」と喜びを表した。

優勝者に贈られる盾と、ファーストロジック賞の「彫埋駒」

優勝した武沢涼介さん

「手も足も出ない」、指導対局を受けてみた

初日には、プロ棋士による指導対局も実施。参加した学生は礼儀正しく挨拶から始め、先崎学九段、行方尚史八段、甲斐智美女流五段らが対局中や対局後に行うアドバイスを熱心に聞いていた。

小学生らに指導対局を行う松尾歩八段

北尾まどか女流二段も、丁寧に解説しながら指導対局を行っていた

今回、ファーストロジックの社員2人もこの指導対局に参加させてもらった。

東大出身の社員・黒田は、初の東大出身女流棋士としても有名な渡辺弥生(みお)女流初段と「先輩・後輩」対局に挑んだ。

1時間ほど対局が続いた後、「参りました」と黒田が頭を下げる。だが、渡辺女流初段は「まだ逆転できる道があると思います」。丁寧に説明をしてもらうと、実はまだ打つ手があったことが判明した。他方で、棋譜を再現して「この場面の一手はすごく良かったです。しびれました」と笑顔で称えてくれた。

指導を受けた黒田は「手も足も出ませんでしたが、とても楽しかったですし、大変学びになりました」と語り、プロ棋士のすごさを改めて実感していた。

「先輩・後輩」対局を受けてくれた渡辺弥生女流初段

一方、将棋初心者の社員・中河原は野月浩貴八段に指導を受けた。「わからないことがあれば対局中でも質問してください」と話す野月八段は、序盤に定跡を解説。中盤以降では、勝つために役立つ考え方をアドバイスしてくれたという。

学生4人の指導対局をしていた野月八段に、中河原は「一度に4人分の盤面をすべて記憶しており、本当にすごいと思いました」と振り返る。

また、教え方が非常にロジカルでわかりやすかったといい、中河原は「とても勉強になりました。筋道を立てて考えるためには、圧倒的な知識が大切になると感じました」と述べた。

初心者の社員に、定跡から解説してくれる野月浩貴八段

指導対局をそばで見ていると、将棋で勝利を収めるために、重要な点がいくつかあることに気付かされる。例えば視野を広く持つことや粘り強く思考すること、あるいは定跡を含め、最善の手を導くための知見をきちんと学び、実践することだ。将棋に限らず、そのほか多くの分野に生かせるポイントでもあろう。

ファーストロジックはCSR(企業の社会的責任)活動の一環として全国オール学生将棋選手権戦に協賛しており、団体戦も含めて今回で4回目となる。

社名の通り、「論理的に筋道を立てて考える」ことを重視するファーストロジックは、将棋を通じて論理的に考えることの大切さを知ってほしいという思いを込め、今後も将棋の普及に力を入れていく。

(楽待広報部)

※この大会に先立ち、楽待新聞では日本将棋連盟の佐藤康光会長、高見泰地叡王に取材しました。インタビュー記事は こちら

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