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本記事では、楽待ユーザーに対するアンケート結果を報告する。今回は「現在は買い時か売り時か」や「これから購入したい物件」について聞いてみた。アンケートには、楽待ユーザーの378人が回答した。回答者の情報は以下の通り。

※実施概要
アンケート実施期間:2019年1月14日~1月16日
アンケート回答数:378人

現在は「買い時とも売り時とも言えない」


「現在、投資用不動産は『買い時』か『売り時』か?」の問いに対し、最も多かったのは「どちらとも言えない」という回答。理由をいくつか紹介する。

・融資が絞られた今は価格は下落傾向だと思いますが、買うにしてはまだ価格が高すぎます(東京都・50代男性)

・徐々に買い時に傾いてきているが、まだ売りの方が強いため、相場を見極めて判断する状況にある(千葉県・30代男性)

・融資は厳しくなっているが2020年に向けて価格は上昇しているような気がする。非常に難しい時期に思う(埼玉県・40代男性)

・物件自体は増えてきたように感じるが、売り側の値付けが売り抜け狙い?でいまだ高止まりしているものがほとんどと感じるから(福岡県・50代男性)

2019年10月には消費税増税、2020年には東京オリンピック開催など様々なイベントが予定されていることなどから、現在は様子見の投資家が多いとみられる。

「欲しい物件が見つかってきた」ものの、まだ価格が高いエリアも

「売り時」「買い時」と考える人数はほぼ同数で並ぶ結果となった。「買い時」の回答理由では、「欲しい物件が見つかってきた」と価格下落を実感している人が目立つ。その他では「金利が低いから」「融資が厳しくなっている今こそ適正に物件を買えるチャンス」と、融資姿勢の転換を逆手にとり、チャンスと捉える人も見受けられた。

対して「売り時」と考える人は、「まだ価格が高い」「この先は消費税増税もあり、価格が上昇する要因はないが、現在はまだ高止まり」とし、売り時から買い時に転換する谷間だと感じている人が一定数みられた。

また、「融資が難しい状況にあっても、立地のよい場所の物件は変わらず高値で取引されている」「地価公示によると、不動産価格が10年ぶりの高値をつけている。あと1年は上がるかもしれない」と、売り時がこの先も続くと考える人も。

エリアや物件種別により異なる部分もあるが、「買い時」とも「売り時」とも言い切れない微妙な時期ととれる。これからどうなっていくのか、引き続き注目していきたい。

「区分マンション」の人気が上昇

これから購入したい物件についての問いには、半数を超える57%の人が「1棟アパート(中古)」と回答。次いで「1棟マンション(中古)」が40%で2位、「区分マンション(中古)」と「戸建て(中古)」が同率3位で34%とつづいた。

2018年に集計した同ランキングでは、1位が「1棟アパート(中古)」で56%、2位が「戸建て(中古)」で40%、3位「1棟マンション(中古)」36%という結果だった。今年3位だった「区分マンション」は、2018年では5位。融資引き締めの影響もあり、比較的購入しやすい「区分マンション」の人気が伸びたと考えられる。

ちなみに「その他」では、「太陽光発電」や「民泊」、「スペース貸し」「トレーラーハウス物件」「コインパーキング」等の意見がでた。民泊新法の施行によって参入が難しくなったこともあってか、「民泊」を挙げた人は2人にとどまった。

物件購入の際は「立地を最重要視」が約半数

物件を購入する際、最も重視するポイントでは「立地」が48%と約半数を占め、圧倒的1位に。次いで、利回りが22%、価格が15%。

その他の6%には、「キャッシュフロー」「出口戦略が多く見込められる」「間取り」「総戸数」や、なかには「築年数、利回り、立地、価格、売却可能性の総合的な判断」と回答する人も。

投資手法や自身のステージにより重視するポイントも変わるが、いずれにしても変えられない要素である「立地」を重視する投資家が多いと考えられる。

2018年4月以降、物件を購入した人は「約4割」

最後の項目は「2018年4月以降、収益物件を購入したか」。金融庁がスルガ銀行に立ち入り検査に入ったことを受け、その他金融機関が融資引き締めに方針転換をし始めた月である。

結果としては「購入した」が38%。新規参入者への融資が引き締まっていると声が上がるものの、まだ全体として「買い」の姿勢は変わらないと考えられるか。引き続き定点観測し、市場動向を探っていきたい。

いかがだっただろうか。「2019年は買い時が到来する」と言われてきたものの、いまだそれを実感できない投資家が多くいることがわかった。

ライバルの動きをみて、攻めに転じるのか、様子見を続けるのか。楽待新聞では今後もアンケートを通じ、不動産投資家の動向を伝えていく。

(楽待新聞編集部)

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