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楽待では、四半期に一度楽待の掲載物件情報をもとに、投資用不動産市場調査を行っている。本日は、2018年10~12月期の結果を公表する。(調査期間:2018年10月1日~同年12月31日、対象:期間中に「楽待」に新規掲載された全国の物件)

一棟アパート、一棟マンションの価格は2018年10月、11月と下落が続いたが、12月にはいずれの物件種別でも上昇した。また、区分マンション価格は10月にいったん下落したが、その後11月、12月と2カ月連続で上昇している。

表面利回りについては、12月にはすべての物件種別で低下がみられた。物件価格の上昇にともない、表面利回りが低下したと考えられる。12月の利回りを同年10月と比較すると、一棟アパートで-0.35ポイント、一棟マンションで-0.19ポイント、区分マンションで-0.27ポイントとなった。

※いずれも( )内は前月比 ※表面利回り・物件価格は平均値

一棟アパートでは価格が前月比で大幅上昇、2018年7月と同水準に

一棟アパートの物件価格は2018年8月以降下落が続いていたが、12月には4カ月ぶりに価格が上昇し6989万円となった。この価格は、物件価格が下落傾向に入る前、7月の価格とほぼ同じとなる。

12月の価格上昇の要因としては、低価格帯となる5000万円未満の物件掲載が少なかったことが挙げられる。11月と12月の新規掲載物件数を5000万円ごとに比較したところ、12月は5000万円未満の掲載物件数が30%減少した一方、15000万円以上の掲載物件数が微増していた。

一棟マンション価格は、3カ月ぶりの2億円台に

一棟マンションの物件価格は2018年11月に過去3年間で最安値となる18583万円を記録していたが、12月には上昇した。

12月の価格上昇の要因として、1億円以下の物件数が11月と比較して20%減少した一方で、3億円以上の価格帯の物件が微増していることが全体の平均価格を押し上げたと考えられる。

区分マンション価格は横ばい続く

区分マンション価格は2018年10月に一度下落したものの、11月・12月は2カ月連続で上昇が続いた。しかし、グラフを見ると価格の変動幅は比較的緩やかであり、極端な価格変動は起きていない。2カ月続いた価格の上昇傾向が今後どうなっていくのか、注視していきたい。

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2018年全体を振り返ると、融資引き締めなどの影響を受け物件価格が下落、表面利回りは上昇する傾向があった。しかし、12月には特に一棟アパート・一棟マンションにおいて価格の上昇、表面利回りの低下がみられた。2019年の不動産投資市況ではこの価格上昇傾向が続くのか、再び下落の方向に転換するのか、今後の動向に注目していきたい。

※本記事に使用した「投資用不動産の市場動向レポート」は楽待に掲載された物件情報を基に当社が独自に作成したものです。その内容および情報の正確性や完全性を保証するものではありません。

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