自らの手で物件をリフォームしたいという方のためにお届けする「大家さんのための実践DIY」。講師は、職人歴20年という株式会社ユナイテッドファシリティーズ代表取締役の上野厚氏。プロの技を余すことなく、記事と動画で詳細にお伝えする。

今回は、柔らかい素材で女性にも扱いやすい「クッションフロアの張り方」をお届け。

トイレのクッションフロア張り

手軽度:★★★☆☆

(+)インターネットやホームセンターで、様々な色や柄のクッションフロアを手軽に購入することができる。

(-)クッションフロアを便器の形に合わせて切断する必要があり、慣れるまでは隙間が空くなど、仕上がりにムラができてしまう。


節約度:★★★★☆

(+)クッションフロアをインターネットやホームセンターで購入すると、材料と施工道具合わせて4000円。業者に依頼すると5000円のため、その差額1000円が節約できる。

(+)特殊な道具を揃えることなく、少ない道具で張ることができる。


バリューアップ度:★★★☆☆

(+)薄く柔らかい素材のため、女性でも扱いやすく簡単に部屋のイメージを変えることができる。

(+)水に強く、クッション性もあるので水周りをはじめ様々な場所で使用できる。

(-)柔らかい素材のため、重い家具などを長時間置いたままにすると凹みができてしまう。深い凹みの場合、元に戻ることはなく張り替える必要がある。

トイレのクッションフロア張りをしっかり解説

1 下地を整える

クッションフロアを張りたい床の下地の掃除をする。小さなゴミが落ちていると、クッションフロアを張った際に空気が入る原因となるので取り除く。

また、既存の床材の剥がし残しがあると糊を塗ったときにその部分が丸まってしまうことがあるため、既存の床材はきちんと剥がしておくこと。

2 糊を塗る

1 以下の道具を準備する

「クッションフロア張り用の糊」(1kgで約850円~)、「スクレーパー」(約300円~)を準備する。

2 糊を塗る

糊を床に一定量出す。スクレーパーを使って、トイレの奥から手前に向かって糊を伸ばす。トイレの壁側や便器の隙間にもしっかり糊を塗る。

余った糊は、ヘラですくって容器に戻す。糊にゴミや汚れが混在してしまっている場合は処分する。床に糊を塗り終わったら10分程度乾かしてから、クッションフロアを張る。

3 クッションフロアを張る

1 以下の道具を準備する

クッションフロアを切断するための「カッター」(約100円~)、クッションフロアを切断するための「ヘラ」(約2000円~)を準備する。

2 クッションフロアを切断する

クッションフロアは、ロール状に巻かれているので、そのままの状態で、トイレスペースの横幅より少し長めにカッターで切断する。定規やコテは使わず、クッションフロアの大まかな大きさを決める。

切断したクッションフロアのシートを電気ストーブやドライヤーなどで温めておくと、柔らかくなるため張りやすい。

3 クッションフロアを広げる

温めたクッションフロアをトイレスペースの手前から奥に向けて広げる。

手前から広げたクッションフロアがトイレの中心にぶつかったところで折り返す。

折り返した部分の中心をカッターで切断する。このとき、定規やコテは使わずにカッターのみで切断する。トイレの便器で隠れる部分なので、多少曲がっても問題ない。(イメージ図の赤線部分)

切る際のコツとしては、カッターをクッションフロアに差し込んだらシートを上に持ち上げて、カッターを下におろすように切るとまっすぐ切ることができる。

4 クッションフロアに切れ目を入れる

便器にぶつかった部分を折り曲げてくせ付けする(イメージ図の黒い点線部分)。くせ付けした部分から内側に向かって切れ目を入れていく(イメージ図の青い点線部分)。片側も同じように切れ目を入れていく。

余分なクッションフロアが便器に沿って立ち上がるので、角にしっかり地ベラをあててカッターで切断する(イメージ図の赤い点線部分)。

このとき、寝かせたヘラにカッターを強く押し当てるようにして切ると綺麗に切断することができる。また、クッションフロアを切断した箇所は、微妙に隙間が空いていることがあるので、カッターの先を使ってシートを中に押し込むようにする。

カッターの先で押し込んでいる様子

5 クッションフロアのつなぎ目を整える

クッションフロアのつなぎ目は、クッションフロア専用の「つなぎ目処理剤」(600円~)を使用する。処理剤には、つなぎ目を目立たせなくしたり、ゴミの侵入を防いだりする役割がある。つなぎ目の上に1.5mm~2mm染み出す程度に流し込み、約15分は塗った箇所に触れないようにする。1時間程度で完全に乾燥する。