2019年5月29日、「レオパレス21」の施工不備問題に関して、外部の調査委員会が最終報告書を公表した。
調査委は、「90%を超える物件で界壁が施工されていなかったにもかかわらず、全社的に虚偽の建築確認申請を行わせ、確認済証をだまし取った」などと指摘。問題の起きた背景としては「業績を回復、拡大することを最優先としていた。建築関係法令に対する遵法意識の低さもある」などとして再発防止を求めた。
レオパレス21は同日、深山英世社長ら7人の役員の退任を発表。5月30日付で、取締役常務執行役員の宮尾文也氏が代表取締役に就任する。
発覚した問題は
ここで、これまでに明らかとなった問題点を整理しておこう。
一連の施工不備が発覚する発端となったのは、2018年5月ごろに明るみに出た「小屋裏界壁問題」である。同社が開発・販売する「ネイルシリーズ」において、住戸間を区切る壁である「界壁(かいへき)」に不具合が見つかった問題だ。
どのような不具合だったのか。
この連載について
バックナンバーを見る
全221話
不動産投資の気になるトピックを楽待編集部が徹底取材。
リアルな裏側を独自目線で掘り下げ、役立つ情報をお届けします。
-
143
「爆買い」から「投資移民」へ…中国人が日本の不動産を狙う本当の理由
2019.6.13
142
レオパレス施工不備問題、報告書で描かれた「ワンマン創業者」
2019.5.29
PR
プロフィール画像を登録