では、「検討したことはあるが、変更はしていない」と回答した人の意見はどうだろうか。一部を紹介する。

「検討したことはあるが、変更はしていない」の回答理由

・コストダウンのために変更を検討したが、思ったような効果が出そうになかった(東京都・50代)

・仲介を頼んだ不動産会社にそのまま管理も依頼している。不満はあるが、今後の付き合いも考えてまだ変更はしていない(東京都・40代)

・管理がずさんで腹立たしいが、私のエリアではダントツに入居付けが強いため、他の選択肢がない(奈良県・50代)

いずれ変更します。やり方が一方的で、自分たちの利益にがつがつと執着しすぎだからです(東京都・50代)

・入居付けが悪いので変更を検討したが、もう少し様子を見ることにして機会をうかがっている(東京都・50代)

・検討して相見積りをとったが、現在の管理会社のほうが安かった(東京都・50代)

・変更するメリットとデメリットを考慮し、変えなくてもよいと判断した(埼玉県・60代)

管理や入居付けに不満があるという人でも、引き継ぎの煩雑さや代わりの管理会社が見つけられない、と言った理由で仕方なく「現状維持」となっているケースがあるようだ。

理想の管理会社とは?

ここまでいろいろな意見を紹介してきたが、投資家が管理会社に望む条件はどのようなものなのか。今回のアンケートではずばり、「よい管理会社の条件」についても聞いてみた。その回答の一部を紹介したい。

「よい管理会社の条件は?」

・入居付けはもちろんですが、オーナーの気持ちを理解してくれる会社が一番かと思います(北海道・30代)

客付けに強く、大家の立場に立ってくれる会社(東京都・50代)

・共に不動産賃貸業を経営していくという姿勢。オーナーと管理会社は対等ですが、共存する関係を作れることが大事です(愛知県・40代)

・オーナーの意図を汲んで、費用対効果の高い提案をしてくれること(山形県・30代)

・ちゃんと仕事をしてくれる会社。この業界はあまりにも志が低い会社が多いので、普通に対応してくれるだけでもまともに思えます(千葉県・50代)

・レスポンスが早いこと。信用のおける担当者がいること(福岡県・40代)

・募集のアドバイスやアイディア等、助言もしてくれること(神奈川県・50代)

きちんと連絡をくれることは最低限のマナーだと思う。今の管理会社はこちらから電話して初めて答えてくれるという有り様です(奈良県・50代)

・客付けに強く、仕事が丁寧(兵庫県・40代)

この質問については回答にバラツキがみられたが、目立ったのは「オーナーの立場に立ってくれる会社」といった回答。「オーナーの立場」が具体的に何を指すかは人によって異なりそうだが、管理会社と理解しあえていないと感じる人は多いようだ。

また、いわゆる「報・連・相」や問い合わせに対する迅速な対応など、当たり前の事を当たり前にやってくれればそれでよい、といった回答も多く見られた。

今回は投資家の意見のみを紹介しているが、管理会社側にもさまざまな事情があることだろう。あるいは投資家側が管理会社に過度な期待を抱いていたために、互いの意識にギャップが生じている可能性も考えられる。今回、「当たり前のことを当たり前にやってほしい」といった回答が多く見られたが、お互いの「当たり前」がどのレベルのものなのか、契約時に擦り合わせておけば無用なトラブルが防げるかもしれない。

もちろん、連絡を無視したり嘘をついたりといった不義理は問題であり、賃貸経営のパートナーとして付き合いを続けるのは難しいだろう。そんなときは、思い切って管理会社の変更を検討してみるべきかもしれない。

(楽待新聞編集部)