PHOTO:gootaro/PIXTA

建物が建つまでには、構造から仕上げの各段階でさまざまな建材が使用される。こうした建材コストのうち、大きなウエイトを占めるのが木材と鋼材だ。たとえば木造住宅の場合、木工事(木材の加工や、骨組みを組み立てる工事)が全体コストの35~50%を占め、このうち建材費は25~50%程度とされる。つまり全体工事費の10~20%を占める計算になる。

今回はこの建材価格のメカニズムについて紹介する。どのような建材の価格が、どのような要因で変動するのか―。特に新築を検討している投資家は知っておいて損はないはずだ。

木材の国産比率、5割下回る

木材価格がどう形成されるかを知るには、まず木材の流通経路を知る必要がある。ここでは主に住宅の構造に用いられる国産製材を例に考えていきたい。

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